4.5 庭の花々(10月〜11月)
10月になり山々より紅葉の便りが届くようになると、下界はまさに秋本番です。秋の菊やホトトギスが咲き庭に彩りを添える。そして秋が深まり11月になると晩秋の彩りになって行きます。ツワブキの黄花やサザンカが咲き出し、実のなる木々が赤、白、紫と美しい実を付け秋の深まりを感じさせます。
またこの時期は柿や柑橘類が一段と色づき実りの秋を実感させます。寒肥の効果で今年はどの程度の収穫が得られるのか、味はどうかなどいろいろ想像する楽しい季節でもあります。
またこの頃、山からメジロたちが戻って来て毎朝庭がにぎやかになります。メジロたちが木々の実をついばみ始めたらそろそろ柿や蜜柑の収穫時期です。
一方、この時期でも、周年性の花々が秋を惜しむがごとく咲き続けています。我が家では温帯性のアブティロンや琉球アサガオが11月末現在咲いており、やはり昨今問題になっている温暖化が少しずつ進んでいることを身近で感じます。
*下の写真をクリックすると拡大写真がご覧になれます。
(1)秋の庭を彩る花や木々の実
この時期庭の花々は少なくなりますが、代わって木々の実が彩りをそえます。紫の実を付けるコムラサキシキブ、白い実のシロシキブ、赤い実の千両、万両、南天とそれぞれ個性ある実を付け楽しませてくれます。
(2)晩秋を彩る菊の仲間
日が短くなり秋も深まると短日性の菊の仲間たちが咲き出し楽しませてくれます。
(3)サザンカ
(4)実りの秋
子供の頃、秋の柿の収穫を楽しんだ記憶からいろいろな実のなる木々を植えています。実のなる木は剪定や摘果、肥料の状態などなどで実のなり方に影響しますので栽培の楽しさもあります。昨年蜜柑は約30Kg/本以上の収穫があり、近年希の大豊作でした。摘果せず実の付け放題にした結果でした。今年はその反動か1/10程度の実のなり方です。元来の欲張りの性分が出てなかなか分かっておりながら摘果が出来ないのです。この冬に寒肥を施し、来年はとあれこれ考えております。毎年いろいろな反省点が得られるのも果樹素人栽培の楽しみです。
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温州蜜柑1 | 夏蜜柑 | ゆず | ポンカン | ハッサク? |
枝振りに比例し大きな実を付けるようになった | まだ青々としている。あまり大きくならず栽培に工夫が必要 | 毎年自家消費はまかなえる | ジャムにすると美味しい | 正確な品種不明、 ジャムにすると美味しい |
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温州蜜柑2 | 次郎柿 | 次郎柿 | ||
昨年大豊作であったので今年の結実数は少なく寂しい | 今年はあまり多くならなかった | 鳥に狙われ始めたので収穫、とても甘く美味しい |
(5)晩秋まで咲き誇る花々
周年咲きのアブティロンと琉球アサガオ(宿根アサガオ)を植えている。両種とも温帯性気候の下で生育している品種であり、関東では越冬できるか心配であった。しかし、毎年元気に咲き続けている。アブティロンは、冬季は樹勢が低下し花の数が少なくなるが冬越しし、また春元気に咲き始める。琉球アサガオは、冬季は地上に伸びたツルは枯れるが、春になるとその宿根より元気に芽を出し、7月頃より咲き出す。
このように最近は植物の生育分布が少しずつ変わって来ているように思われ、これも温暖化の影響かもしれない。