42.2 2010年春・夏野菜
    --各野菜の生育状況--


1.各野菜の生育状況
 予定した苗の植え付けが5月中旬に全て終わりました。気温の上下が激しかった春からやっと初夏らしい暖かい日になり、周りの樹木も一斉に勢いを増してきました。菜園の植え付け苗も順調に根付いたようで、この気温上昇とともに勢いよく成長してきました。四五日見ていないと驚くほど伸びており支柱立てや誘引、わき芽取りに追われます。
 夏本番の7月、8月は例年より気温が高く、猛暑続きで、そのうえ8月はほぼ1ヶ月雨が降りませんでした。人間も酷暑でしたが野菜にとっては更に厳しい夏であろうと、暑さの中散水に追われました。
以下に各野菜の生育状況を写真で追って行きます。



(1)トマト 
 品種: @「中玉フルーツトマト」(接ぎ木)、A「桃太郎T93」(接ぎ木)、Bミニトマト「千果」(接ぎ木)、C「オレンジ1468」

5月31日 6月11日 6月21日
わき芽取り、誘引実施、だいぶ成長してきました かなり大きく成長し、混み合ってきました わき芽かきが不十分だったため密植してきたので、枝間引き実施。
9月中旬で収穫終了
6月30日 7月16日
実もだいぶなってきました。枝の生長も旺盛ですが混み合ってきましたので枝間引き実施。 収穫期に入った。混み合っているため芽かきが不充分、脇枝が多い。


(2)ナス
 品種: @「小五郎」(接ぎ木)、A「千両2号」(接ぎ木)、B米ナス「くろわし」、C長ナス「黒陽長ナス」

5月31日 6月11日 6月21日
わき芽取り、誘引実施、品種により成長
速度が異なります
早い苗は収穫開始です 成長が遅かった「米ナス」も大きくなってきました。他の苗の一番果は速めに収穫。
6月30日 7月16日 9月13日
全ての株が収穫期に入りました。 大きく伸びたがやや混み合っている。 8月上旬に枝を半分に切りつめ、秋ナス収穫にそなえた。9月より新枝に実を付け始めた


(3)ピーマン類
 品種:@「バナナピーマン」、Aパブリカ「パブリカレッド」、B「パブリカオレンジ」、Cシシトウ「翆光」、Dトウガラシ「鷹の爪」

5月31日 6月11日 6月21日
だいぶ大きくなり、実を付けているものもあります もうすぐ収穫を迎えます ピーマン、パブリカの成長大きい。
6月30日 7月16日 9月13日
ぼつぼつ収穫期に入りました 収穫中 ”鷹の爪”が真っ赤な実をつけている
9月13日
パブリカが色付き収穫もまじか


(4)スイカ
  品種:@大玉「赤肉大王」(接ぎ木)、A小玉「黄肉小玉」(接ぎ木)

5月31日 5月31日 6月11日
大玉種・親ずるの摘心実施 小玉種・親ずるの摘心実施 だいぶ子ずるが出てきました
6月21日 6月30日 7月16日
ツルが大きく伸びてきました。狭い畝なので隣のゴーヤの畝に伸ばすこと検討。 畝一杯にツルが伸び花が咲き出しました。なぜか雌花が少ない。 暑い日、3日ほど水やりをしなかったためか株元の葉が枯れ出し元気がない。
7月16日 7月22日 7月22日
小玉は大きくなってきた 大玉は3個こぶし大になったが株元の葉が枯れ出し元気がない、 小玉ネットで保持


(5)カボチャ
 品種:@ミニカボチャ「坊ちゃん」

5月31日 6月11日 6月21日
誘引実施、、空中栽培用の支柱設置 成長度高く誘引に追われております。
6月4日人工授粉を行いました
人工授粉が成功し一番果が大きくなってきました。株元の元気のない葉や黄色に変色した未授粉果の除去。株元にうどんこ病状の葉があり注視していく。
6月30日 6月30日 7月16日
成長旺盛で元気なツルが上へ伸びています。株元のうどん粉病のような葉は除去。薬剤散布実施。
人工授粉実施。
人工授粉後25日経過、一番果はかなり大きくなりました。もうすぐ収穫です 7月3日一番果収穫、他に4個実がなっている。
8月中旬収穫終了
7月22日
うどん粉病で下葉は枯れてきたが、ツルの先端はまだ元気に成長、実はほぼ収穫可能の大きさになってきた、


(6)キューリ

 
品種:@「うどんこつよし」、A「なるなる」(接ぎ木)、B「シャキット」

5月31日 6月11日 6月21日
誘引ネット設置 だいぶツルが伸びましたので誘引ネットを張りました、実の成長が驚くほど速い収穫開始しました。 順調に収穫中。一日に3〜4cm程度実が大きくなっているようです。
8月下旬収穫終了
6月30日 7月16日
ツルはネットの先端に達しました。比較的下部の位置で収穫。元気のない株元の葉を除去。 毎日収穫が始まりました。



(7)ウリ類(ゴーヤ、マクワウリ)

 品種:@ゴーヤ「大れいし」、Aマクワウリ「金太郎」

5月31日 6月11日 6月21日
右側:マクワウリ、左側:ゴーヤ 成長軌道に乗り、子ずるが多く出てきました。わき芽取り実施。 ツルがだいぶ伸びてきました。株元の元気のない葉を除去しました。
6月30日 7月16日 7月22日
ゴーヤはネット先端に達したので摘心実施。ウリの株元の葉がうどん粉病のようであるので除去。薬剤散布実施。 小型品種のためか大きく実が生長しない。ツルの成長は旺盛である。 参考:毎年家のベランダで栽培しているゴーヤは今年も大きな実がなっている。



(8)サツマイモ

 品種:@「鳴門金時」、

5月31日 6月11日 6月21日
苗が活着しました 気温上昇とともに成長軌道に乗りました この一週間で葉が大きく伸びてきました。まだ肥料は控えております。
隣のサツマイモより生長が速いようでマルチの効果かもしれません
6月30日 7月16日 9月13日
畝地が見えなくなるほど成長した。 生長旺盛で隣の畝までツルを伸ばし始めている。 8月は雨が降らずさすがのサツマイモも弱ってきたが、9月の雨で元気回復。


(9)ヤーコン

  品種:名称不詳  

5月31日 6月11日 6月21日
サツマイモ畝の片隅に1本植えました ゆっくりですが成長軌道に乗りました サツマイモ畝の片隅に植えておりますが、サツマイモと競うように成長しております
6月30日 7月3日 7月16日
サツマイモに埋もれることなく大きく成長してきました サツマイモと競うがごとく生長している。 脇枝も伸び出しました。
8月20日 9月29日
雨不足でやや元気がないサツマイモ畝は肥料や水やりが少ないことが影響しているようです。肥料散布。 9月の降雨で新芽が出て元気回復


(10)エダマメ、

 品種:@「夏の声」、A「美瑛」、B「茶豆・だだちゃ」

5月31日 6月11日 6月21日
まだ気温が低いためか成長が遅い 日に日に大きくなってきました。カメムシがつき始めましたので薬剤散布。 着実に成長しているようです。虫が付きやすいので注意してます
7月下旬で全て収穫終了
6月30日 7月16日
種から育てた品種「夏の声」が大きく成長してきました。 7月下旬収穫終わりました。


(11)アブラナ科野菜(コマツナ、ハツカダイコン、カブ)

 品種:@コマツナ「楽天」

5月22日 5月31日 初収穫(5月31日)
2番目の畝左側 苗間隔が狭かったため混み合ってきました。間引きを兼ね2本収穫(初収穫)、種まきから40日目です。 種まきから40日目です
6月17日収穫終了
収穫3時間後、早速酒のつまみにして食べました。なかなか美味です。 6月11日
収穫中です 評価
間引きがやや不十分で密植しすぎた感がありましたがあまり虫も付かずよい栽培が出来たと評価しております。


 Aハツカダイコン「カラフルファイブ」

6月17日収穫終了
5月31日 6月11日
手前側、かなり大きくなりました 収穫中です 評価
一般のハツカダイコンより大きめの形状で、色も変化があり、面白い栽培種である。スも入ることがなくほぼ及第点の収穫であった。

 
  Bカブ「耐病ひかり」

6月17日収穫終了
5月31日 6月7日
奥側、かなり混み合ってきました よく育ちました(右側奥)。収穫中です。 評価
あまり問題点もなく生育し、ほぼ及第点の収穫であった。最後の収穫4日間に葉が一気に虫に食われる被害があった。


(12)オクラ
 
品種:@名称不詳、AF1オクラ「幅広種」

5月31日 6月7日 6月21日
気温が低いためかなかなか成長しません この一週間でやっと大きくなってきました 成長軌道に入ってきたようです
6月30日 7月3日 7月16日
成長してきました。株間引き実施。 7月になり生長旺盛になりました。収穫開始。 収穫後、下葉を除去。
7月22日 8月20日 8月20日
実の生長が速く、大きくなりすぎてしまう場合あり。 暑さの中元気に実を付け、毎日収穫している
9月下旬収穫終了
9月13日
実の付きが少なくなり、そろそろ収穫終了



(13)ニラ
 品種:@「大葉ニラ」、A「幅広種」

5月31日 6月21日 6月30日
ポット苗を5月22日移植、まだ成長軌道に乗っていないようです 苗の色も強くなってきましたがまだ大きな成長は見られません 少しずつですが伸びてきました
7月3日 7月16日 8月20日
大きく生長してきました。 切り戻し収穫を始めました



(14)ニンジン
 
 品種:@一口ニンジン、Aクオーターキャロット

暑さの中、水が不足したためか発芽せず
7月16日
種まき実施夏場ですので発芽するかどうか。

2.収穫

コマツナをトップにハツカダイコン、コカブ、キュウリと次々と収穫が始まりました。3,4日見ていないとすっかり大きくなっており驚きます。数は多くありませんが自家消費には十分な量であり、何よりもみずみずしい新鮮な味を楽しめるのが収穫です。

6月11日 6月07日 6月07日
ナス、ピーマンはは初収穫です。 キュウリ、シシトウ、コカブ、ハツカダイコンは新鮮な味を楽しんであります
6月11日 6月11日 6月21日
ハツカダイコン(カラフルファイブ)はやや大きくなりすぎましたがこの品種はあまり”ス”が入らず美味しく食べられます。 コマツナはこれで収穫終了です。種まきから約50日です。あまり虫に食われることなく収穫できました。 収穫品種が少しずつ増えてきました。キューリは自家消費以上です。
6月28日 6月30日 7月3日
米ナスは一番果です。 パブリカは今回早めに採りました ミニカボチャ一番果収穫、重さ:467g。なかなか美味でした
7月3日 7月21日 7月25日
小玉スイカ収穫、
7月25日 7月30日
ツル枯れのためやや早く収穫した。そのため甘みは少なかった。 十分完熟させて収穫。なかなか美味で家庭菜園でなければ得られない味である。


3.栽培あれこれ
(1)菜園全体の様子

  各苗が生長し、やっと菜園らしくなってきました。

5月31日 7月3日


4.栽培状況総括

 今年の夏は気温が高く猛暑続きで、8月はほぼ1ヶ月雨なしでした。人間も厳しい夏でしたがそれ以上に水が不可欠な野菜にとっては厳しかろうと、ほぼ毎日の散水に追われました。暑さや水に強いサツマイモも8月末になると元気がなくなってきました。そんな中でオクラとニラは元気に生長を続け、毎日のオクラの収穫を楽しみに散水に行きました。
 総括すると、順調に収穫まで持っていけたもの、途中で枯れて中断したもの、あるいはうどん粉病などかかったものなど、いろいろ経験することができました。いずれも今後の栽培の良い糧になりました。以下に栽培結果を簡単にまとめました。

野 菜 名 栽 培 結 果 自己評価点
1.トマト 多くの収穫が得られた。ただしやや密植ぎみのため脇芽剪定が不十分となり実がなりすぎ、粗製乱造か。 70点 
2.ナス 夏の収穫量はやや少なかったが、剪定後の秋ナスは収穫順調 70点
3.ピ−マン類 密植のためか収穫量は中、唐辛子”鷹の爪”は良好 70点
4.スイカ 実の成長期になってつる枯れた。小玉を1個収穫 10点(失敗)
5.カボチャ うどん粉病が発生したが収穫までもちこたえた 80点
6.キュウ−リ 8月まで多くの収穫が得られた 100点
7.ウリ類
(マクワウリ、ゴ−ヤ)

マクハウリ:うどん粉病のため途中で栽培中止、
ゴ−ヤ:ツルは順調に生育し、実も多くつけたが実の生育が10cm程度で止まり成熟してしまう。中長種という品種的なものか。
0点(失敗)
8.サツマイモ 11月末に順調に収穫完了。ただ、一部に虫に食われたものあり・・・11月初旬収穫のものは被害なし。マルチのため気温低下で虫が集まったか? 80点
9.ヤ−コン 収穫できたが芋のサイズ小 20点
10.エダマメ 種から育てましたが無事収穫できました 70点
11.アブラナ科野菜(コマツナ、ハツカダイコン、カブ) 収穫順調でした 80点
12.オクラ 9月中旬まで毎日収穫できました 100点
13.ニラ 収穫中、苗がしっかりしてきましたので来年も期待できそう 100点



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