1.7 夏の夜を彩る花火


(1)日時、場所 :2008年7月30日・・・・逗子市花火大会(逗子湾の海上より打ち上げ)
           2008年8月01日・・・・伊豆韮山エメラルドタウン花火大会

(2) 概要

 
夏の夜風に吹かれ花火を見物するのは何歳になっても楽しいものです。昨今は夏期ともなると花火大会があちこちで連日行われるようになり、昔のような希少性は失われております。しかし団扇片手に浴衣姿で観る情景はいつまでも変わらぬ日本の夏の風景で残したいものです。
 今回は見物がてらに「花火の写真」を撮ってみました。私は花火の写真をまじめに撮ったことがまだありません。そこで今回はいろいろ撮影条件を変えて撮ってみました。特に、打ち上げ場所より撮影点までの距離の差など変えてみました。花火の美しさや迫力が再現できるかと・・・。

 <撮影条件>
  ・撮影場所: @打ち上げ場所より約1.5km離れた海抜100mの高台(逗子の花火大会)
           A打ち上げ場所より約300mの至近点(伊豆韮山の花火大会)
  ・共通撮影条件: ・三脚使用
             ・撮影モ−ド・・・・マニュアル設定(条件は下記写真に表示) 
             ・ISO感度・・・・200
                
 ・多重露出・・・・今回は使用せず

 <撮影結果> 
@「遠距離地点からの撮影」
・花火の造形美をとらえるには適している。
・光線軌跡の鮮明度、ボリュ−ム感 、重なりなど撮影意図を明確にし、シャタ−速度1〜4秒と絞り値を適宜組み合わせすることでいろいろな花火像をとらえることができる。

A「近距離地点からの撮影」
・光・煙・音の織り成す打ち上げ時の怒迫力を映像にとらえるには適している。

・頭上で炸裂する光跡、頭上に降り注ぐ火玉、打ち上げの光跡など花火を肌で感じながらとらえる場面は変化が多く面白い。
・今回は使用してないが、広角レンズ使用は更に迫力ある場面をとらえられそうである。




     ・下にスクロ−ルすると写真がご覧になれます。

@.打ち上げ場所より約1.5km離れた高台で撮影
逗子湾を見下ろす高台の撮影点(中央左手奥が江ノ島の灯り)
S:2.0,F:5.6)
海上より打ち上げられた花火が丁度見頃の高さで開き綺麗である
(S:3.0, F:5.6)
背景の江ノ島の上に開く花火
(S:3.0、 F:5.6)
七色の大玉炸裂
(S:4.0, F:5.6・・・・シャタ−時間長く、絞り込み小さいためボリュ−ム感が出たようである)
大玉炸裂
(S:4.0, F:7.1・・・・やや絞り込み、青の軌跡が鮮明になった)
大輪を咲かせる尺玉
(S:1.6, F:8.0・・・・S:1秒以下だと光跡が小さく、1〜2秒が適正か)
光跡を狙う
(S:2.0, F:10・・・・絞り10と絞り込み、各光線軌跡を先鋭にした)
アニメ花火
(S:2.0, F:10・・・・軌跡は鮮鋭であるがやや光量不足、光量の少ない花火を鮮明にするのが難しい)
海面に咲くブル−の花
(S:2.0、 F:10)
花火の競合
(S:1.3, F:10・・・・各花火の光跡の分離を狙った)
夜空に華やかな小輪の花が咲く
(S:1.0, F:10)
フィナ−レのスタ−マインの打ち上げ
(S:2.0, F:10・・・・多数の花火の重なりで光量多く失敗作)
フィナ−レのスタ−マインの打ち上げ
(S:1.0, F:10・・・・シャタ−1秒に下げ、各花火を分離できた)
A.打ち上げ場所より至近距離(約300m)での撮影
    ・頭上の空を見上げるような角度で撮影
眼前に広がる光樹
(S:1.0, F:6.3・・・・距離が近いせいか鮮明にとらえられる)
打ち上げの光跡
(S:1.0, F:6.3・・・・光跡がクッキリとらえられる)
打ち上げ時の怒迫力
(S:1/2, F:6.3・・・・音・噴煙・光跡が織り成す打ち上げ時の怒迫力をとらえる)
天空の花
(S:2.5, F:6.3)
降り注ぐ火跡
(S:2.5, F:6.3・・・・頭上近くまで降り注ぐ火玉は圧巻である)
光跡
(S:2.5, F:6.3)
星座
(S:2.5, F:9.0・・・・宇宙空間で星座を観ているような雰囲気)
光跡の広がり
(S:2.5, F:9.0・・・・炸裂し四方に散る光跡を真下からとらえる・・・無定形の美


  1.今月の写真