1.14 光と雲が織り成す落日風景

      −−駿河湾の夕日寸景−−  


1. 日 時・場 所 : 2009年6月13日、 伊豆南箱根より駿河湾への落日風景


2.概 要
 ときおり思わぬ自然現象に出会い感動することがあります。子供の頃はよくあったように思いますが、歳を重ねるにつれ少なくなっております。これは知識が増えたと言うより好奇心が少なくなり、感受性が低下したのではないかと思い反省しております。その代わり予期せぬ出会いがあると何か得した気分になり楽しいものです。
 6月の梅雨時になると晴れても空がどんよりし、富士山が見渡せるような綺麗な夕日が見られません。しかし、北方の高気圧が張り出し、梅雨前線が南に下がるようなとき綺麗な青空が見られます。ちょうど6月13日はそのような条件で上層に巻積雲が舞う久しぶりの澄んだ青空となりました。綺麗な夕日を予想し、伊豆・南箱根の丘よりカメラを構えました。沈む太陽の上に、飛行機雲のような1本の雲が現れ、それがきらきらと高輝度に輝き始め思わず望遠レンズでアップしました。 刻々と変わる日没までの約12分間、光と雲の織り成す落日のミクロの風景を楽しみました。



       *下にスクロ−ルすると写真がご覧になれます


・18時39分53秒
: 澄み切った空に巻積雲が舞う落日風景・・・夕日の上に強く輝く彩雲が現れる
・18時40分57秒
 : 輝く彩雲と渦巻く雲・・・原始の宇宙空間を思わせる幻想的風景
・18時42分37秒
:  彩雲の輝度、形状が刻々と変化する
・18時43分27秒
:巻積雲舞う青空との対比が綺麗である
・18時45分43秒
:真っ赤な太陽が雲下に現れ、彩雲は大きくリング状に輝く
・18時46分12秒
:富士は輝かず、じっとこの光景を見ているようだ
・18時47分36秒
:彩雲一段と色を増す
・18時48分01秒
:青空もあかね色に染まり始める
・18時49分09秒
:落日最後の彩り
・18時52分25秒
:静かに落日・・・The End
・18時53分28秒
:端正な富士の姿





  「今月の写真」へ戻る