1.19 湘南の海夕景
   ---逗子・葉山海岸落日風景---


晩秋から冬の時期、晴れた日は大気が澄み渡り遠くの富士山もよく見渡すことが出来ます。このような日、逗子・葉山の海岸の夕景色は変化に富み、写真の題材としては魅力的です。通い慣れた場所でも、その時の大気や雲の状態、太陽の位置、波や点景(岩や船、人などなど)の変化でいつも違った景色が見られます。赤々と空を染めながら日が沈む落日風景、水平線に日が沈んだ後の大気に反射して空一面に冴え渡る残照風景など、まさに自然のドラマです。
今回、晩秋から冬にかけて逗子・葉山海岸からの夕景題材を求め何回か撮影を試みました。今回はその一部です。

  ・撮影時期 : 11月〜1月末
  ・場   所 : 逗子海岸から葉山森戸海岸



   * 下にスクロールすると写真がご覧になれます。

(1)落日風景


写真 1 : 逗子海岸夕日  (11月末)
風が強く、波も荒れている11月末の海岸、しかし空は澄み渡り富士山がよく遠望できる典型的な逗子海岸の夕景色
写真 2 : 葉山森戸神社前の夕日 (1月下旬)
丁度大潮の時期に当たり、いつもより海岸の岩礁が多く出現している
写真 3 : 好 日 (12月中旬、葉山森戸海岸)
カヌーが照り渡る海岸を静かに帰途についていた
写真 4 : 神 光・・その1 (葉山森戸海岸、1月中旬)
沖の名島に祭られている竜宮~の鳥居、ちょうど後光が射すかのような雰囲気
写真 5 : 神光・・その2 


(2)残照風景
日が沈んだ後に大気に反射されて空一面に染め渡る残照風景、これは私の好きな風景の一つです。その時の大気や雲の状態で海面への反射も刻々と変わり落日後30分間が勝負です。露光条件により空のグラディエーションや海面の雰囲気が大きく変わり、楽しみな題材です。

写真 6 : 田越川残照  (逗子海岸田越川河口、11月末)
昔から徳富蘆花など文人に愛された田越川、落日後の静かな雰囲気を狙ってみた
写真 7 : 逗子湾好日 (11月末)
波静かな逗子の海岸、ボート遊びを終えた親子が満足そうに帰ってきた
写真 8 : 相模湾残照  (逗子海岸より、11月末)
落日30分後、相模湾の空一面が綺麗なグラディエーションで冴え渡る高感度低速露光撮影
写真 9 : 逗子海岸残照 (12月末)
波と海面への空の反射が雲により微妙に変化して美しい
写真 10 : 岩礁残照・・その1 (葉山森戸海岸、1月下旬)
岩礁の飛沫と空よりの反射光が独特の波面を形成する。 長時間露光撮影
写真 11 : 岩礁残照・・その2 (葉山森戸海岸、1月下旬)
波面に微妙な色彩と陰影が出始める
写真 12 : 岩礁残照・・その3 (葉山森戸海岸、1月下旬)
落日30分後、岩礁を取り巻く波面が複雑に染まり始める

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