1.20 鎌倉八幡宮の大銀杏倒れる

(1).概要
3月10日、TVニュースで鎌倉・八幡宮の大銀杏が強風で倒れたと報じられ驚かされた。樹齢800年とも1000年とも言われ、樹高約30m、胴回り約10m余の大木であり、八幡宮のシンボル的な御神木である。源実朝がこの大銀杏に隠れていた公暁によって殺害されたと伝えられておることから「隠れ銀杏」とも称され、神奈川県の天然記念物に指定されている。何よりもこの大銀杏、鎌倉市民や八幡宮を訪れる多くの人々に長年崇め親しめられた御神木であるだけに、ニュースを聞き多くの人々が驚き訪れている。
私も八幡宮には年に何回か訪れている。今回倒れて1週間後(3月18日)、関係者によって懸命な再生作業が行われている八幡宮を訪れてみた。まだ心配そうに現場を見る参拝者も多く、再生を願う記帳所は列をなしていた。
 なお、バイオクーロン技術を使い御神木のDNAを持った幼木を再生する試みも別途実施されているとのことである。



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写真1. 大銀杏・・・根本から完全に倒れる(撮影:3月18日)
右側の土の盛り上がりに僅かに根が残るだけになった。残った根の芽吹きを促すため土が入れられた。
元の位置より左側に倒れた木の根本の部分4mを切り出し、残った根の根付けのため移植されている。
当日は根付けを祈願する神事が行われるため祭壇が設けられていた

写真2.  大きな幹の中は空洞になっている
写真.3  今年の元旦の写真 写真.4  倒れた後の写真  
写真3で分かるように大銀杏の存在感は大きく、まさに御神木であった 。 
写真4はポッカリ階段脇に穴が空き、見慣れた者にとってまだ信じられない。
写真.5  芽吹きを願って記帳所には多くの参拝者が訪れている





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