1.39 2012年金環日食
1.概要:
金環日食が話題になりました。前日には販売店前で観測ガラスを求める人の列ができたと報道されています。次に日本で観測出来るのは2030年6月1日(北海道で観察可能)とのことであるので今回是非見ておこうという人々が多いようでした。私の場合、金環日食を写真に撮る場合どの程度減光しなければならないか一応調べて見ました。おおよそ10万分の1程度の減光が必要のようで、写真用のNDフィルター(減光フィルター)を何枚か重ねないと無理のため今回は機材が揃わず断念しました。
しかし当日の朝気になり日食の時間にベランダに出て空を仰ぎました。すると雲の合間にリングが肉眼で見ることができ驚きました。慌てて望遠レンズ付きカメラを取り出し撮影しました。幸運にも厚い雲が適度の減光フィルターの役目を果たしたようです。当然ながら雲が切れるとCPLフィルター程度では減光足らずで撮ることが出来ませんでした。
・日 時: 2012年5月21日、午前7時32分〜34分
・撮影場所: 逗子市桜山(自宅のベランダ)
2.金環日食が起こる仕組み
金環日食は太陽が地球に近く、月が地球から遠いときに日食が起こると月の陰が地球表面に届かないため起こる現象です。国立天文台がその相対図を光学的に示した下図を発表してますので引用しました。
日本での金環日食は、 前回:1987年9月23日・・・沖縄本島など
今回:2012年5月21日・・・九州南部、四国、紀伊半島から関東付近など
次回:2030年6月1日・・・北海道の大部分など
であり、やはり貴重な自然事象であると言えます。
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* 下へスクロールすると写真がご覧になれます。
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写真1: 雲の合間のリング(7時32分) |
ダイヤモンドリングは逃しました |
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写真2: |
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写真3: |
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写真4−1: ほぼリングが真円 (7時34分) |
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写真4−2: 写真4-1の拡大写真(1) |
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写真4−3: 写真4-1の拡大写真(2) |
わずかに月の凹凸が確認できます |