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1.43 2012年私のベスト作品20
    −−写真と陶芸作品−−

1.概要
年末ですのでこの一年を振り返り、写真と陶芸作品の中から手応えのあったものや印象の強かった作品20点(写真16点、陶芸4点)を選び出してみました。
写真作品は、富士山や桜、夕景、山岳写真など自然風景を主なテーマにして取り組みました。今年の新しい取り組みとして写真撮影を目的に登山をしました。今までは山へ登ることが主で、写真はどちらかというとその場の記念撮影的なものでした。しかしこれではよい写真が撮れないと考え写真目的の山行をしました。山頂に登らなければとの使命感が薄れましたが反面ゆっくり山の雰囲気を楽しむ時間がとれ、今まで気づかなかった事象を発見でき、これはまた違った山の楽しみがあります。
陶芸作品4点は、今年は作陶過程の偶然の産物で現れる窯変「景色」に注目して選びました。また引き続きライフワークである青磁の作陶もすすめその中から窯変に関連した器を選びました。今年は陶芸の奥深さに少し入り込むことが出来たかと思っております。

写真も陶芸も振り返ってみますとまだまだ未熟さを痛感します。思い入ればかりが先回りしまだまだ技術は空回りしているようです。これらの反省を踏まえ新年は多くの課題に向かってもう一歩前進したいと考えております。


    *下へスクロールすると写真がご覧になれま


2.作品

 2.1 写真作品


A. 冬の作品
作品1:  森戸海岸の富士見景色
     2012年1月3日、 葉山森戸海岸
富士山をバックにヨットが浮かび、クルーザが走る典型的な湘南の富士見景色です
 
作品2:   冬富士夕景
 2012年1月、伊豆半島・伊豆の国市の丘陵より
日没前のごく短時間、冬富士の厳しい山容が夕日を浴びやさしい華やぐ山容を現します
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B.春の作品
作品3:   凛として咲き誇る古刹の白木蓮
        2012年4月、 鎌倉・円覚寺
普段は目立たない白木蓮の大樹、早春古刹の大屋根に対峙し凜として咲き誇り、その存在感を示します。私の選ぶ鎌倉銘木の一本です。
作品4:   桜に負けじと咲き競う牡丹
   2012年4月、 鎌倉八幡宮牡丹園
桜の開花で華やぐ源平池、その一隅で桜と競うように彩りを示す牡丹・・・バックの桜を白くぼかし牡丹の鮮やかさを強調してみました
作品5:   山桜と富士
    2012年4月、 逗子市桜山の丘陵
地元逗子の桜山地区、地名が示すように早春に赤や白の山桜で彩られ華やぎます・・・山桜で色づく丘陵と富士を入れ典型的な日本の春景色を捉えました
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・熱照富士夕景・・・逗子のダイヤモンド富士風景
作品6:   熱照富士夕景(1)
     2012年4月、逗子の丘陵  
真っ赤な大きな光芒が海面や山々を広く赤照し、まさに「熱照富士狂乱」の状景に息をのみました
作品7:   熱照富士夕景(2)
     2012年4月、逗子の丘陵 
やがて山頂より炎舌のように光芒が舞い上がり丹沢山塊を赤々と照らしました・・・まさに富士山が噴火したような状景でした
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・金環日食
作品8−1 作品8−2 7時34分ほぼリングが真円
作品8:   金環日食
2012年5月21日、 自宅(逗子)のベランダ
適度の厚い雲が斜光フィルターの役目を果たし、自宅のベランダでCPLフィルターだけで撮ることが出来ました

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C.夏の作品
・山岳写真−−−私の写真テーマの一つに山岳写真があります。今年は西穂高と乗鞍岳へ撮影目的の登山をしてきました
作品9:   夕映え雲走る笠ヶ岳(2898m)
   2012年8月、 西穂高稜線
夏山の午後の山容は面白い。ガスが舞い上がり、雷雲が湧き時々刻々山容が変化します。稜線での撮影は時間の過ぎるのも忘れてしまいます。
作品10:   アルプスの夜明け・・ご来光
  2012年8月、 乗鞍岳稜線
暗い稜線をヘッドライト頼りに撮影ポイントへ登ります。やがて4時56分遠く浅間山山麓より日が昇ります。まさに私の至福の時間です。
作品11:  爽快、雲表の山並み
   2012年8月、 乗鞍岳稜線
早朝の山並みは静かで美しいです。幾重にも重なる山並みが谷間から湧くガスに覆われやわらかな山容を現し変化します。
作品12:   陽光で輝くコマクサ群落
   2012年8月、 乗鞍岳稜線
荒れたがれきの山肌で朝の陽光を浴びコマクサ群落が輝いています。
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・夏の相模湾夕日・・・今年の夏は異様な夕景が多く見られました
作品13:   夏の相模湾夕景(1)
  2012年8月、 逗子の丘陵
天候が不安定で夕方相模湾上を鱗状の黒雲が覆う。日没とともに極赤色に染まり、青空との対比が綺麗で見とれてしまいました。
作品14:   夏の相模湾夕景(2)
  2012年8月、 逗子の丘陵
抜けるような青空を縦横に走る雲、そこに飛行機雲が加わり、まさに夕空は自然が作るキャンパスのようです
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D.秋の作品
・尾瀬・瞬光の輝き−−(3枚組写真)
作品15−1:  草原の輝き
  2012年10月、 尾瀬ヶ原
雲間より束の間の陽光が射し込み、草原の草木が輝き出し舞台を見ているようです・・・広角レンズで背景の燧岳の山頂を入れ広い山間風景を強調して撮りました
作品15−2:  貴婦人達も躍り出る
  2012年10月、 尾瀬ヶ原
瞬光の草原を舞台に貴婦人(白樺)がいきいきと華やいでいるように見えます
作品15−3:   錦秋の輝き
 2012年10月、 尾瀬ヶ原
木々はスポットライトを受け今季のフィナーレ、錦秋の彩りで目一杯輝きます
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・逗子の流鏑馬
作品16:  人馬一体
 2012年11月、 逗子海岸
地元逗子で毎年流鏑馬が行われ、写真を撮っております。今年は、毎回わき目も触れず全速力で走るこの白馬に惚れ込み、馬を主役に撮ってみました。


  2.2 陶芸作品

・今年は作陶過程の偶然の産物である窯変「景色」に着目し作品4点を選びました

作品17:  萩抹茶茶碗・・二碗
 伊賀土・荒土混合土、化粧土+透明釉薬(左)、土灰釉薬(右)、 還元焼成
「萩の七化け」の一つ、窯変を狙った作品です。土、化粧土、釉薬の組み合わせで鹿肌やほのかな赤味肌などさまざまな地肌模様を表色出来る面白さ、奥の深さがあります。
作品18:  備前緋襷酒器
  備前土、稲藁巻き焼き締め、還元焼成 
備前焼の窯変の一つ、緋襷の表色を狙った作品です。稲藁巻きと還元条件を制御し鮮やかな緋襷を表色出来まし。
作品19:  青磁化粧土線引きカップ
 伊賀土、青磁釉薬、還元焼成
伊賀土と青磁釉薬の組み合わせで出る地肌模様の表色を狙った作品です。内外壁にほのかな赤味と斑点模様を表色させた作品です。
作品20:  青磁陰刻呉須花文様扁平瓶
 もえぎ土、高麗青磁釉薬、還元焼成
青磁の秘色を求めた作品です。陰刻呉須花文様でアクセントを付け、土と釉薬、焼成条件の組み合わせで初期の高麗青磁の色合いに近づくことが出来たように思います。




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