トップページへ戻る     
46.信州・千国街道「塩の道」散策
  −−栂池高原付近の石仏巡り−−

1.概要

 新潟の糸魚川から長野の安曇野を通り松本・塩尻に通ずる千国街道(別名:糸魚川街道、松本街道)は「塩の道」として知られております。昔、越後側と信州側の山海物資の輸送をになった重要路でした。しかし、山間部の道は狭く険しく、冬は雪深く、そのため輸送は人(ボッカ)や牛馬が担っており、その道筋は難渋をきわめ、庶民の汗の道であったようです。その路傍には「塩の道」にいろいろな願いを込めた人々の思いが石仏などのかたちで設置されており、当時の庶民の民間信仰の一遍が覗える遺跡が多く残されています。
なお、戦国期に越後の上杉謙信が甲斐の武田信玄に塩を送った故事「敵に塩を送る」はこの千国街道での出来事です。
 今回スキ−場として大きく発展した栂池高原付近の「塩の道」を歩き、そこに点在する石仏群にカメラを向けてみました。今回は「塩の道」のごく一部であり、その魅力はもっと深い物があるようです。
  ・日 時 : 2013年8月1日
  ・場 所 : 長野県栂池高原から小谷村付近の千国街道
         

     *下へスクロールすると写真がご覧になれます


写真1:栂池高原の千国街道口(小谷側へ)
ゲレンデ下を通っている
写真2:  松沢薬師堂
この地区松沢の信仰の拠り所、なお、この地区は松沢、深沢の性が多い
写真3:   松沢薬師堂
「塩の道」の一角、堂の脇には多くの石仏が設置されている
写真4: 「塩の道」沿いにある前山百体観音(説明板)
写真5: 「塩の道」沿いにある前山百体観音(2)
写真6: 「塩の道」沿いにある前山百体観音(3)
写真7:「塩の道」沿いにある前山百体観音(4) 写真8:「塩の道」沿いにある前山百体観音(5)
この2体が前方に安置されている
写真9:  森林を行く「塩の道」
写真10:   塩蔵
写真11:  塩蔵(説明板)
写真12:   牛方宿
写真13:   牛方宿(説明板)
写真14:  牛方宿(外観)
大きな建物である。牛方と牛が同屋根の下に泊まる。いかに牛を大事にしていたかが覗える
写真15:  石畳の狭い険しい「塩の道」
写真16:道筋の石仏群 写真17:道筋の石仏群(2)
手前の石仏は牛頭馬頭石仏か? 優しい顔の石仏である
写真18:   険しい石畳の坂道
写真19:  弘法清水・水飲み場(説明板)
写真20:  弘法清水・水飲み場
高(人用)低(牛馬用)二カ所に水飲み場が設置されている
写真21:   路傍の石仏像・碑
「塩の道」の険しい道筋や沢の分岐点などに石仏が置かれている
写真22:  路傍の馬頭観音碑
当時の人々の相方である牛馬に対する思いが覗えます



 「1.今月の写真」へ戻る

  トップページへ戻る