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1.48 2013年私のベスト作品20

 −−写真と陶芸作品−−

1.概要
年末ですので例年の通りこの一年を振り返り、写真と陶芸作品の中から手応えのあったものや印象の強かった作品20点(写真16点、陶芸4点)を選び出してみました。
写真作品は、富士山や桜、夕景、山岳写真、古刹風景など自然風景を主なテーマにして取り組みました。今年も写真撮影を目的に栂池高原から白馬大池・白馬岳へ登山をしました。今までは山へ登ることが主で、写真はどちらかというとその場の記念撮影的なものでした。しかしこれではよい写真が撮れないと考え写真目的の山行をしました。山頂に登らなければとの使命感が薄れましたが反面ゆっくり山の雰囲気を楽しむ時間がとれ、今まで通過点であり気づかなかった事象を発見でき、これはまた違った山の楽しみがあることを実感しました。
また晩秋の11月下旬に奈良・大和路を歩いてきました。奈良はまさに歴史の宝庫であり、路傍にはあちこちに社寺や遺跡、古墳が点在しております。我が国のルーツに思いをはせ、卑弥呼伝説をめぐるロマンの旅を堪能しながら写真を撮りました。

陶芸作品4点は、今年も引き続き作陶過程の偶然の産物で現れる窯変「景色」に注目した作品と、ライフワークである青磁の器について釉薬を変えて作陶した作品を選びました。今年は陶芸の奥深さに少し入り込むことが出来たかと思っております。

しかし写真も陶芸も振り返ってみますとまだまだ未熟さを痛感します。思い入ればかりが先回りしまだまだ技術は空回りしているようです。これらの反省を踏まえ新年は多くの課題に向かってもう一歩前進したいと考えております。


    *下へスクロールすると写真がご覧になれま


2.作品

 2.1 写真作品

A. 冬の作品
・富士を撮る−−新春の富士見巡り、これはここ数年続けており私の新年の行事になった感があります
作品1:   葉山・長者ヶ崎の富士見景色
2013年新春、葉山長者ヶ崎海岸
静かな青い海面に白い大型カヌー、青い空に白い富士と雲−−−代表的な湘南の海景色です。
富士ビューポイント巡りは毎年同じような場所から相模湾越しに富士の雪景色をファインダーから覗いているのですが毎年新鮮な気分で撮っております。やはり富士山の山容は別格のようです。
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作品2:   隅田川河口夕照
2013年2月3日、東京隅田川河口
2月初旬、近年超高層マンションが林立し変貌著しい隅田川河口を廻ってきたときの一スナップです
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B. 春の作品
・桜を撮る−−毎年この季節、春をもとめ近在へ桜巡りを致します
作品3: 大池の桜 (横浜三渓園・大池)
2013年4月、横浜三渓園
撮り尽くされた絵ハガキ的な写真ですが絵になる構図です。夜はライトアップされ夜桜見物に多くの人が訪れます
作品4:   山里の春 (南箱根の丘陵)
2013年4月、伊豆函南町の丘陵
うららかなこれぞ山里の春を感じさせてくれる情景です桜と富士の組み合わせは日本人の心をやすらげるものがあります。
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作品5:  俺にも作れるかな
2013年4月、横浜野毛・大道芸フェステバル
横浜野毛の大道芸フェステバルのスナップ写真です
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C. 夏の作品
・花火を撮る(組写真)
写真1:  重厚に 写真2:  豪華絢爛に 写真3  :夜空一面明々と
作品6:  初夏の海を彩る光絵巻
    2013年6月1日、逗子花火大会。
打ち上場近くの海岸での花火見物は、打ちあげ時の胸に響く裂音と硝煙、明々と海面に映し出される彩り、
これらが一体となった花火の造形美が見られ、花火の魅力が倍加します。今年もこの醍醐味を写真で少し
でも引き出し記録できればと考え、打ちあげ場近くの護岸にカメラと三脚を携え情景を撮りました。毎年私と
同じような写真愛好家が近在よりきており、打ち上げ前にこの皆さんと写真談義をするのも楽しみの一つです

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・山岳写真−−−私の写真テーマの一つに山岳写真があります。今年は後立山連峰の白馬大池から白馬岳へ撮影目的の登山をしてきました
作品7:   山上湖・白馬大池の夜明け・・色付く湖面
2013年8月上旬、白馬大池(早朝4時41分撮影)
天空が明るみ色付く日の出前、黒い湖面が一瞬神秘的に色付き始める。まさに至福のいっときです
作品8:    爽快・湖面の輝き
2013年8月上旬、白馬大池
透き通る山上湖の湖面、鏡のように光り輝く早朝の白馬大池は爽快感に満ちている
作品9:    雲海に浮かぶ雲上湖・白馬大池
2013年8月上旬、雷鳥沢稜線
今回はまさに雲上湖に相応しい条件が整った一カットです
作品10:   コバイケイソウと白馬三山
2013年8月上旬、小蓮華山付近
右側の峰が白馬岳稜線にはいろいろな花の群落があり疲れを癒やしてくれます
作品11:   暮れゆく白馬岳
2013年8月上旬、丸山より(19時6分撮影)
上空に雲一つ無い静かな夕暮れ、明日も好天気を予想させたが・・・・。
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雷鳥を撮る(4枚組写真)
 写真1:
親鳥「怖い人間には近づいてはいけないよ」、
子鳥 「ウン、分かったよ」
写真2:  
 子鳥 「でもボク、人間に興味有るな」
写真3:
  子鳥 「でもやっぱり怖わそう」
写真4:  
子鳥 「マッテ兄貴、置いてきぼりにしないでよ!」
作品12:雷鳥一家の会話
   2013年8月初旬、白馬岳稜線
白馬大池からの稜線は雷鳥坂の地名が示すように雷鳥が多く生息しています。毎回この山域で子供を従えた雷鳥一家に遭遇し、疲れを忘れ見とれます。しかし今回の山行ではあまりにも好天気のためか雷鳥坂近辺では出会うことが出来ませんでした。しかし白馬岳山頂近くの岩稜で子連れの雷鳥一家に遭遇しました。どうもこの人間を恐れない親雷鳥、登山者の多い稜線は天敵が近づかないと逆手に考えている知恵もののようです。
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D. 秋の作品
・晩秋の大和路を撮る−−晩秋の奈良の風情を味わいながら社寺・古墳巡りをしました
作品13:  秋彩に包まれる談山神社
2013年11月下旬、奈良・談山神社
シンボルの木造十三重塔は美しく、特に秋は境内が秋彩に包まれ十三重塔と見事な景観を作り出します
作品14:  鏡池秋彩(石上神社)
2013年11月下旬、奈良・石上(いそのかみ)神社
日本最古の神社と言われる石上神社、境内の鏡池は馬魚(実名:ワタカ)が棲むという伝説に満ちた神秘的な池です。鏡池の名にふさわしく秋彩に染まっていました。
作品15:   極楽浄土の光(法隆寺五重塔)
2013年11月下旬、奈良・法隆寺
釈尊の遺骨を奉安する日本最古の五重塔(国宝)、塔上の柱状の相輪は長く塔全体が天上に突き出ているように見えます。相輪上の雲の切れ間から一瞬光芒が射し天上からの極楽浄土の光を思わせ、思わず手を合わせる
作品16:  斑鳩秋景(法輪寺)
2013年11月下旬、奈良・法輪寺
聖徳太子ゆかりの斑鳩の里、のどかな田園風景の中に古刹が点在しています。法輪寺・三重塔はこの秋の田園風景によく溶け込んでいます。


 2.2 陶芸作品


・今年は作陶過程の偶然の産物である窯変「景色」に着目し作品とライフワークの青磁の作品など4点を選びました
作品17:  備前炭化酒器
製法:・土:備前、・紐積み上げ手び練り法、・松灰部分吹きつけ、・炭化還元焼成
・備前の炭化窯変を狙った作品です。・焼成サヤ箱に炭、赤貝を入れ還元焼成する。炭化独特の味を表色するが窯変制御は難しく、まさに偶然の産物に近い
作品18:  濱田庄司風大皿
製法:・土:赤土、・紐積み上げ手び練り法、・釉薬:黒天目釉ずぶ掛け+赤粉イッチン掛け+赤粉上銀彩、・酸化焼成
・東の民芸の達人濱田庄司風に大胆な釉薬重ね使いを使用、アクセントに銀彩点描を試みた。しかしまだ力不足の感あり
作品19:  河井寛次郎風偏壺
製法:・土:信楽白土、・タタラ貼り合わせ手法、・釉薬:青磁釉薬、・口元と角部アメ釉薬塗布、・還元焼成
・民芸の達人河井寛次郎風の曲線のある偏壺を制作した。タタラで安定感のある壺ができる。しかしまだ全体に堅く河井作品のような親しみやすい用の美が出せていない。
作品20:   青磁陰刻呉須モミジ葉文様皿
製法:・土:信楽白土、・タタラ貼り合わせ手法、・釉薬:青白磁釉薬、・下絵:もみじ葉を陰刻後呉須線描、・還元焼成
・高台付きたたら皿。モミジ葉陰刻と新青磁釉薬の組み合わせで、新しい青磁の表色を狙った。吹き墨技法よりモミジ葉の表現範囲が広がる。



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