1.84 2017年私のベスト作品20

 --写真と陶芸作品、外部応募入選作品--

1.概要
年末ですので例年通りこの一年を振り返り、写真と陶芸作品の中から手応えのあったものや印象の強かった作品20点(写真16点、陶芸4点)を選び出してみました。
写真作品は今年も、富士山や桜、夕景、山岳写真、古刹風景など自然風景を主なテーマにして取り組みました。山岳写真は今年も夏に写真撮影を目的に栂池自然園から白馬大池、小蓮華岳への登山をしました。後立山連峰と剱岳・立山連山の夕景や朝の明け行く山並みを撮ろうとするものです。このコースは若い頃から何回か登ったコースであり、昔を思い出しながらの撮影登山です。
また晩秋の11月中旬、伊賀上野、柳生の里から今年も奈良・大和路を歩いてきました。奈良はまさに歴史の宝庫であり、路傍にはあちこちに社寺や遺跡、古墳が点在しております。我が国のルーツに思いをはせ、卑弥呼伝説をめぐるロマンの旅を堪能しながら晩秋の彩りを撮りました。特に今年は吉野山を歩いてきました。

また今年は友人に背を押され、写真作品を外部の応募展へ何点か応募いたしました。自己満足していた作品がどの程度通用するのかの試みです。はからずも何点かが入賞致しました。外部応募となると撮影だけでなくレタッチ、プリントなど作品作り全体のレベルアップが必要となり、よい刺激になりました。その入選作品をまとめました。

陶芸作品は、今年も引き続き作陶過程の偶然の産物で現れる窯変「景色」に注目した作品作りを致しました。ライフワークである青磁の器について更に土と釉薬の組み合わせに下絵を加えて作陶しました。また大物の花器にも取り組みました。これらの中から4点の作品を選びました。今年は陶芸の奥深さに少し入り込むことが出来たかと思っております。

しかし写真も陶芸も振り返ってみますとまだまだ未熟さを痛感します。思い入ればかりが先走り、まだ作品は空回りしているようですし、なんと言っても自分のカラーが出し切れていないように思います。これらの反省を踏まえ新年は多くの課題に向かってもう一歩前進したいと考えております。特に写真はデジタル色彩処理にもう一歩深く入り込み研鑽したいと考えております。また外部コンテストへの応募も引き続き実施して行きます。


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2.作品
 2.1 写真作品

A.冬の作品
・冬富士を撮る・・・新春の富士見撮り、これはここ数年続けている私の年中行事です
写真.1: 元旦の富士見景色
逗子の丘陵より
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・横浜中華街春節の龍舞
写真.2-1: 龍舞1
躍動感ある龍舞を狙いました
写真.2-2: 龍舞2
モノクロで龍を強調
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B.春の作品
・富士と桜、山ツツジを撮る
写真.3:夕日に映える富士と桜
伊豆の国市の丘陵
写真.4:富士と山ツツジ
伊豆の国市の丘陵
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・山桜を撮る・・・早春の逗子・葉山・鎌倉のの丘陵はまさに山笑う季節です。芽吹き始める早春、山々が色とりどりの山桜色に染まります。一本一本の山桜がその存在感を主張するかのように個性豊かな彩りで咲き競います。
写真.5-1:春霞む山笑う丘陵・・北鎌倉円覚寺周辺の丘陵
北鎌倉台峰緑地より
写真.5-2:春霞む山笑う丘陵・・逗子桜山丘陵
逗子市桜山より
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・富士夕彩を撮る
写真.6: 穏やかな富士夕彩
伊豆スカイラインより
写真.7: 幻影江ノ島夕彩
逗子の丘陵より
大荒れの海に浮かぶ江ノ島幻影です
写真.8: 豊饒な彩り
逗子の丘陵より
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C.夏の作品
・夏祭り風景を撮る・・・鎌倉・八雲神社例大祭
4基の御輿が独特の提灯を掲げ町内を練り歩き、クライマックスに4基の御輿が横一列に並ぶ”御輿振り”は美しく勇壮です。
写真.9:祭りを楽しむ人々
鎌倉市大町
四台の御輿が並列するクライマックスの”御輿振り”は勇壮で美しい。
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・山岳写真---私の写真テーマの一つに山岳写真があります。毎年行っている夏の北アルプス山行、今年はアルプスらしい高山の展望が利き、朝夕の山並みを撮ることが出来る白馬大池、小蓮華岳周辺を選びました。変化のある夏らしい天候で朝夕の山岳風景を堪能できました。
写真.10-1: 白馬大池黎明
写真.10-2: 白馬大池水鏡
写真.10-3: 見返り雷鳥
早朝の雷鳥坂
写真.10-4: 稜線を行く
小蓮華岳への稜線
写真.10-5: 燃える天空の花園
白馬大池花園
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D.秋の作品
・古刹秋彩を撮る
写真.11: 古刹秋彩(1)
鎌倉円覚寺
写真.12:古刹秋彩(2)
鎌倉長寿寺
写真.13:古刹秋彩(3)
奈良・円成寺
円成寺:剣豪の道、柳生街道の要所に位置し、平安寺時代中期創建の古刹です。平安期の回遊式庭園、運慶青年期の作である大日如来座像などが有名です。秋の紅葉期の庭園は格別見応えがあります。
写真.14: 古刹秋彩(4)
奈良・円成寺
秋雨でしっとりした彩りが一層まし、平安期の回遊式庭園は見応えがあります
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・夕暮れの古都秋彩を撮る
雨があがり西の空が夕日に染まり始め、春日山を覆っていたガスが切れ二月堂裏の紅葉真っ盛りの丘陵が浮かび上がってきた。思いがけない晩秋の古都一瞬の輝きである。
写真.15-1: 古都秋彩・・興福寺五重塔
奈良・興福寺
写真.15-2: 古都慕情
奈良・東大寺
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・秋の夕富士を撮る
写真.16-1:富士夕彩
伊豆韮山の丘陵より
写真.16-2: 夕日に映える富士と紅葉
伊豆韮山の丘陵より

 2.2 写真外部応募入選作品
   
・今年度の外部一般公募への入選作品です

入選作品1:
富士山愛好家写真連盟主催:「富士山第4回フォトコンテスト」入賞
2017年2月「横浜みなとみらいギャラリー」作品展で展示
入選作品.1:  帰港
逗子の丘陵より
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入選作品2:
日本山岳写真協会主催、「2017年度日本山岳写真協会展」一般公募入選
2017年8月、「東京都美術館(上野)」作品展で展示
入選作品.2:白馬三山讃歌
小蓮華岳山陵より
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入選作品3:
全日本山岳写真協会主催、「2017全日本山岳写真展」一般公募入選
2017年9月、「東京芸術劇場(池袋)」作品展で展示
入選作品.3: 朝霧舞う剱岳
別山山陵より
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作品4と作品5:
信州を愛する大人の情報誌「KURA」主催、小谷村観光連盟共催、「栂池自然園写真KURA部フォトコンテスト」入選
情報誌「KURA」2018年1月号に掲載(下記)
入選作品.4: 明け行く白馬三山
栂池自然園・夏部門:最優秀賞
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入選作品.5: 陽光射す大池
小谷村山岳部門・優秀賞



 
2.3 陶芸作品

・今年は作陶過程の偶然の産物である窯変「景色」に着目した作品とライフワークの青磁の作品など4点を選びました
作品1:  青白磁呉須陰刻染付皿
・土:信楽白、・タタラ手法、陰刻呉須下絵埋め込み描画、・釉薬:青白磁釉、ずぶ掛け・還元焼成
写真.2: 備前海老絵象嵌皿
・土:備前、・タタラ手法、陰刻白化粧土埋め込み描画、・釉薬:無し、・還元焼成
作品.3:  青白磁呉須染付カップ
・土:伊賀土・紐積み上げ手び練り法、、呉須下絵描画、・釉薬:青白磁釉、ずぶ掛け・還元焼成
写真.4: 信楽花彫り花器
・土:信楽白・紐積み上げ手び練り法、陰刻白化粧土埋め込み花絵、
・釉薬:黒マット・ヒイロ・ルリ部分吹き付け・酸化焼成

3.付録
  ・我が家の「季節の生け花」, 正月の彩りです。

付録写真.1: 正月の彩り



 
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