1.86 2018皆既月食を撮る

   ---スーパー・ブルー・ブラットムーン---


1.概要:
 
1月31日の夜に珍しい皆既月食が観られると言うので自宅のベランダに三脚を据え撮影致しました。今回の月食は、月が再接近する時に見えるスーパームーンと、満月のブルームーン、それに皆既月食時に赤く染まるブラッドムーン、この3条件が重なったスーパー・ブルー・ブラッドムーンだそうです。この現象が揃うのは35年ぶりとのことです。
幸い天候もよく久しぶりに寒さを忘れ子供のように望遠レンズをのぞき込み、赤色に染まる月を撮り続けました。
       ・日 時: 2018年1月31日、午後8時~午後23時
        ・撮影場所: 逗子市桜山(自宅のベランダ)

2.月食とブラットムーンが起こる仕組み
 月食が起こるしくみについては国立天文台のホームページに分かりやすく解説しておりますので下記参考図1に引用致します。また皆既月食中の月の表面が赤く染まる理由も参考図2に説明しております。太陽光が地球の大気を透過するときエネルギーの強い短波長光は大気に多く吸収され、長波長側の吸収率が低い赤色光が一部透過し、大気のレンズ効果で本影部に回り込み月表面を赤く染める現象です。従って、地球の大気汚染が進むと吸収や散乱が増加し、この長波長側の透過割合も低下し赤味が少なくなってしまいます。地球の環境汚染が更に進むと次回の観察時にはこんな綺麗な月が観られないかもしれません。
そのような意味で今回の3条件がそろった現象は貴重な自然事象であると言えます。

参考図1:月食のしくみ
国立天文台ホームページ(https://www.nao.ac.jp/astro/basic/lunar-eclipse.html)より引用
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参考図2:ブラッドムーンに見える理由
国立天文台ホームページ(https://www.nao.ac.jp/astro/basic/lunar-eclipse.html)より引用
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自宅ベランダに三脚を据え天を仰ぐような格好で撮りました。幸い天候もよく星空の中に赤く染まるブラッドムーンが現れると感動致します
写真1 写真2 写真3 写真4
20時40分 21時5分 21時37分 22時05分
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写真6:部分食とブラッドムーン(22時25分)比較
写真7:満月とブラッドムーン(22時25分)比較



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