1.94 2018年私のベスト作品20
-- 写真と陶芸作品、外部応募入選作品、それらの一年の総括 --
1.概要
年末ですので例年通りこの一年を振り返り、写真と陶芸作品の中から手応えのあったものや印象の強かった作品20点(写真16点、陶芸4点)を選び出してみました。
写真作品は今年も、富士山や桜、夕景、山岳写真、古刹風景など自然風景を主なテーマにして取り組みました。山岳写真は今年も夏に写真撮影を目的に乗鞍岳、西穂高岳、上高地への登山をしました。山稜からの夕景や朝の明け行く山並みを撮ろうとするものです。このコースは若い頃から何回か登ったコースであり、昔を思い出しながらの撮影登山です。
また晩秋の11月中旬、宇治、京都東山、修学院離宮周辺の都路を歩いてきました。京都は奈良とともに歴史の宝庫であり、路傍にはあちこちに社寺や遺跡、古墳が点在しております。我が国のルーツに思いをはせるロマンの旅を堪能しながら晩秋の彩りを撮りました。
また今年も友人に背を押され、写真作品を外部の応募展へ何点か応募いたしました。自己満足していた作品がどの程度通用するのかの試みです。はからずも何点かが入賞致しました。外部応募となると撮影だけでなくレタッチ、プリントなど作品作り全体のレベルアップが必要となり、よい刺激になりました。その入選作品をまとめました。
陶芸作品は、今年も引き続き作陶過程の偶然の産物で現れる窯変「景色」に注目した作品作りを致しました。ライフワークである青磁の器について更に土と釉薬の組み合わせに下絵を加えて作陶しました。これらの中から4点の作品を選びました。ただ今年は少しマンネリに陥っていると気づきました。来年は初心に返ってもう一歩陶芸の深掘りに挑戦してみたいと思っております。
しかし写真も陶芸もこの一年を振り返ってみますとまだまだ未熟さを痛感します。思い入ればかりが先走り、まだ作品は空回りしているようですし、なんと言っても自分のカラーが出し切れていないように思います。これらの反省を踏まえ新年は多くの課題に向かってもう一歩前進したいと考えております。特に写真は9年間愛用したパソコンを更新し、デジタル色彩処理にもう一歩深く入り込み研鑽したいと考えております。また外部コンテストへの応募も引き続き実施して行きます。
*下へスクロールすると写真がご覧になれます
2.作品
2.1 写真作品
A.冬の作品 |
・新春の富士を撮る--新春の富士見巡り、これはここ数年続けており私の新年の行事になった感があります |
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写真.1: 元旦の富士見景色 葉山森戸海岸より |
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・皆既月食(スーパー・ブルー・ブラットムーン-)を撮る |
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写真.2:満月とブラッドムーン(1月31日)比較 |
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写真.3: 雪中寒行 総持寺 |
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B.春の作品 |
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写真.4:春霞の桜と富士 |
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写真.5: 光芒 |
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C.夏の作品 |
・水無月の夕照を撮る |
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写真.6:夏至の空赤照 |
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写真.7:江ノ島幻影 |
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・山岳写真---私の写真テーマの一つに山岳写真があります。毎年行っている夏の北アルプス山行、今年はアルプスらしい高山の展望が利き、朝夕の山並みを撮ることが出来る乗鞍岳、西穂高岳、上高地周辺を選びました。変化のある夏らしい天候で朝夕の山岳風景を堪能できました。また久しぶりに上高地をゆっくりと散策致しました。 |
・明け行く山並みを撮る |
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写真.8-1: 明け行く穂高の山々 ・前穂高岳(左)、明神岳(右) |
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写真.8-2:明け行く山並み 八ヶ岳連峰遠望 |
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・サプライズな情景を撮る |
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写真.8-3: 権現池上のブロッケン |
乗鞍岳造山期の火口跡である権現池、、山上の神秘的な綺麗な池です。ここでのブロッケンは荘厳です |
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写真.8-4:霧中幻彩(乗鞍岳・不消ヶ池) |
霧の中待つこと20分、突然池が染まり画像が浮かび上がりました。その時間4~5分で元の無彩色の池面に戻りました。ガスの中、外光が池面に入射する様子はまったく観察できない中での不思議な現象でした。初めての出会いで願いがかなったのでしょうか |
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写真.8-5:乗鞍岳山頂より立ちのぼる天の川銀河 |
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・上高地を撮る |
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写真.8-6: 梓川・目覚めのとき |
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写真.8-7: 清澄明神池 |
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写真.8-8: 穂高夕照 |
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写真.8-9: 燃える焼岳夕照 |
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D.秋の作品 |
・サラブレットを撮る |
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写真.9: 激走 東京競馬所 |
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・秋富士を撮る |
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写真.10:富士初冠雪 伊豆・韮山より |
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・古刹秋彩を撮る |
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写真.11:古刹秋彩(1) 宇治平等院 |
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写真.12:古刹秋彩(2) 南禅寺・天授庵 |
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写真.13:古刹秋彩(3) 南禅寺・天授庵 |
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写真.14:古刹秋彩(4) 地面輝く高台寺・・ライットアップ風景 |
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写真.15:雅な平安の彩り 修学院離宮・浴竜池 |
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写真.16: 古都慕情 高台寺より |
2.2 写真外部応募入選作品
・今年度の外部一般公募への入選作品です
入選作品1:平成30年度「柳生の里写真コンクール」入賞 入賞作品はは柳生の里「家老屋敷」にて1年間展示されます |
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作品1 :「紅葉の芳徳寺・・その1」・・・4枚組写真 第1席 「奈良市長賞」 |
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入選作品2:富士山愛好家写真連盟主催:「富士山第5回フォトコンテスト」入賞 2018年2月「横浜みなとみらいギャラリー」作品展で展示 |
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作品2: 「赤照」 特選 |
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入選作品3:日本山岳写真協会主催、「2018年度日本山岳写真協会展」応募入選 2018年9月、「東京都美術館(上野)」作品展で展示 |
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作品3: 「白馬大池瞬彩」 |
2.3 陶芸作品
・今年は作陶過程の偶然の産物である窯変「景色」に着目した青磁の作品4点を選びました |
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写真1:青白磁呉須染付カップ ・土:伊賀土・紐積み上げ手び練り法、、呉須下絵描画、・釉薬:青白磁釉、ずぶ掛け・還元焼成 |
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写真2: 青白磁陰刻模様カップ ・土:伊賀土・紐積み上げ手び練り法、、陰刻模様、・釉薬:青白磁釉、ずぶ掛け・還元焼成 |
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写真3:青白磁色絵茶碗 ・土:伊賀土・紐積み上げ手び練り法、、色下絵描画、・釉薬:青白磁釉、ずぶ掛け・還元焼成 |
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写真3-2:青白磁色絵茶碗(同上) |
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写真4: 青白磁呉須染付中鉢 ・土:信楽白土・紐積み上げ手び練り法、、呉須下絵描画、・釉薬:青白磁釉、ずぶ掛け・還元焼成 |
3.付録
・我が家の「季節の生け花」, 正月の彩りです。
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付録写真.1: 正月の彩り |