2.16 鎌倉御霊神社の「面掛行列」


1. 日 時 : 2009年9月18日
  場 所 : 御霊神社(通称:鎌倉権五郎神社・・・鎌倉市長谷坂の下)およびその周辺

2. 概 要
 武勇で知られる鎌倉権五郎影政(影正とも書かれる)を祭神として祀っている御霊神社では、影政の命日の9月18日に例祭が行われます。この例祭は境内で行われる神楽と「面掛行列」と称する奇妙な面をかぶった人々が町内を練り歩く行列行事との2つの行事が行われます。この「面掛行列」は、伎楽や舞楽、田楽などで使われている特異な怪奇な面をかぶる10人衆が主役となる珍しい行事であり、神奈川県の無形民俗文化財に指定されております。
この「面掛行列」の由来やなぜこのような10種の面を被り町を練り歩くようになったかは諸説あり、源頼朝と絡めた伝説など面白いものがありますがさだかでないようです。
 今回この行事の一端を見学しカメラに収めました。随所に昔から伝わるこの祭事を地域ぐるみで継承して行こうとする町の人々の熱意が感じられ、大変楽しむことが出来ました。

  *下にスクロ−ルすると写真がご覧になれます

こんもりとした林の中にある御霊神社
祭礼の旗がはためき、昔の何所にでもあった祭礼風景である。この神社前を江ノ電が走っている
時代を感じさせる御輿が安置されている
境内では昔から伝わる神楽が行われている
「湯花神楽」が厳粛に、また時にコミカルに演じられ、その年の吉凶を占い、五穀豊穣、大魚、子孫繁栄を願い演じられる
昔の面
物庫には昔奉納され面掛け行列に使われていた面が納められている
面掛け行列の先導役の子供
笛や太鼓のはやし連
天狗の面と高下駄を履いた道案内の神・猿田彦命(サルダヒコのみこと)が先導
白い幟旗を捧げる少年たち
獅子頭を担ぐ人
まさに地域総ぐるみのお祭りである
主役の登場
「面掛け行列」の主役である10名の怪奇で特異な面を付けた10人衆が続く
先頭から、爺、鬼、異形、・・・
異形鼻長、
翁(おきな)
火吹男(ひふきお)
烏天狗
福禄寿おかめ、女
「おかめ」は孕み女(ハラミット)で、「女」は産婆役である
「おかめ」は源頼朝が村の寵愛する娘を身ごもらせた女であるとする「頼朝伝説」がある
「おかめ」の腹を触る人々
腹に触ると「安産祈願」になると言われている
列の最後尾は白装束の若者が御輿を担ぐ(引く)
長老が粋な御輿甚句を詠う昔懐かしい一幕を演じている







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