2.20 北鎌倉周辺の早春の花々
(1)日 時: 2010年3月18日
場 所: 北鎌倉周辺の古刹と谷戸
(2)概 要
桜咲く前の3月中旬、写真仲間と早春の北鎌倉周辺を花を求め歩いてきました。北鎌倉の古刹(円覚寺、東慶寺、浄智寺)では木蓮やコブシ、ミツマタなどこの時期ならではの花々が咲きだし、参拝者を迎えてくれます。
また、北鎌倉駅から少し山間へ入ると「谷戸」(*注参照)があり、そこには棚田があります。この棚田の奥の雑木林を登ると斜面壁面に鎌倉時代の「やぐら」群が現れます。 この狭い地域ですが変化に富み、自然に触れながら歴史を学ぶことが出来ます。
*注 : 鎌倉は三方が山に囲まれており、そのせり出す尾根の間がひだのように入りくんで谷を形成しています。この谷を「谷戸・・やと」あるいは「谷・・やつ」と関東方面では呼んでおります。鎌倉時代は防御の面もあり、この「谷戸」に寺や武家屋敷が建てられていたと言われております。そのようなことから近くに墳墓「やぐら」群が見られる場合があります。
* 下にスクロールすると写真がご覧になれます
1.古刹に咲く花々
写真1. 白木蓮 (円覚寺) | |
白壁と白さを競うかのように咲く白木蓮の大木 | |
写真2. 咲き誇る白木蓮 (円覚寺) | |
写真3. 白木蓮 (円覚寺) | |
白木蓮は古刹に合う花木である | |
写真4. アカバナミツマタ (円覚寺) | |
写真5. ヒガンザクラ (円覚寺) | |
写真6. シデコブシ (円覚寺) | |
写真6. ミツバツツジ (円覚寺) | |
写真7. ツバキ (円覚寺) | |
写真8. シロツバキ (円覚寺) | |
ひっそりと咲くシロツバキ | |
写真9. 春の芽吹き (円覚寺) | |
写真10. レンギョ (円覚寺) | |
写真11. ボケ (東慶寺) | |
写真12. オウバイ (東慶寺) | |
写真13. トサミズキ (浄智寺) | |
写真14. ユキヤナギ (浄智寺) | |
写真15. 見事に咲き誇るミツマタ(浄智寺) | |
門前脇で大きなミツマタ群が参拝者を迎えてくれる | |
写真16. ハナダイコン・・別名:ショカッサイ (東慶寺門前) | |
鎌倉−北鎌倉周辺の路地や線路脇に多く自生し、春を告げる花である | |
写真17. クリスマスローズ (東慶寺) | |
写真18. スイセン (円覚寺) | |
写真19. カタクリ (浄智寺) | |
春を待ちかね苔を寄せわけ花芽をだすカタクリ | |
写真20. サクラソウ (浄智寺) | |
2.谷戸の風景と「やぐら」群 | |
鎌倉には多くの谷戸がある。多くは宅地開発などされ昔の面影が残っていない。しかし幾つかはまだ棚田などとして保存されているものもある。 この瓜ヶ谷の谷戸は近くに「やぐら」群もあり、よく保存された谷戸である。 |
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写真21. 谷戸の棚田も春の風情(瓜ヶ谷) | |
写真22. 白木蓮咲く谷戸周辺 | |
写真23. 谷戸の奥にある雑木林の山道脇に「やぐら」群が現れる(瓜ヶ谷やぐら群) | |
5個の穴からなる鎌倉時代の「やぐら」群である | |
写真24. 「やぐら」の中の地蔵菩薩像 | |
最大の「やぐら」の内部には、丸彫りの地蔵菩薩像が安置され、壁には五輪塔や仏像が浮彫で彫刻されている | |
鎌倉には多くの「やぐら」群があるが、その中でこの「やぐら」群はよく内部が保存された「やぐら」群である | |
写真25. 「やぐら」内の壁面浮彫彫刻群 | |
よい状態で保存されている | |