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2.35 山笑う逗子葉山の山々
   −−−山肌染める早春の山桜−−−



1.概 要
早春の逗子・葉山の丘陵はまさに山笑う季節(注1)です。芽吹き始める早春、”桜山”の地名が示すように周りの山々が色とりどりの山桜色に染まります。一本一本の山桜(注2)がその存在感を主張するかのように個性豊かな彩りで咲き競います。山桜の魅力はなんと言っても一本一本の個性豊かな色合いと、咲き始めから日々徐々に変化して行く色調変化かと思います。
実はこの桜山に長く住みながらこの山桜の魅力に気づいたのは3年ほど前です。桜の園芸種ソメイヨシノと比較すると日本画と油絵の違いのように感じます。今年はこの山桜に少し踏み込み撮ってみました。

注1:歳時記によりますと北宋の画家の「春山澹冶にして笑うが如し」からきており、春の山の明るい感じを言うと記しています。
注2:ヤマザクラという名称は桜の固有種の学名です。ここで使う山桜は山に咲く桜種(ヤマザクラ、オオシマザクラ、オオヤマザクラ、ウバヒガンザクラ、マメザクラなど)の総称として使っています。

2.日 時・場 所
  (1)日 時: 2013年3月中旬〜下旬

  (2)場 所: 自宅近くの逗子桜山地区及び葉山町長柄地区の丘陵


    *下へスクロールすると写真がご覧になれます

A.山笑う丘陵
写真1:  山肌を染める色とりどりの山桜
写真2:   個性豊かに咲き競う山桜
写真3: 麓から山頂まで咲き競う山桜(1)
写真4:  麓から山頂まで咲き競う山桜(2)
上記写真3の3日後の色合い・・・かなり変化してます
日々色合いが変化し続けており、春霞や陽光の変化も加わり新鮮な気持ちで長く楽しめます
写真5:   個性豊かな山桜
写真6:   春霞に浮かぶ山桜
写真7:   明るい陽光を浴びて
今日は後景に春霞で江ノ島、富士山が見通せませんが、 一句「山笑ううしろに富士の聳えつつ」・・・島谷征良
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B.個性豊かな山桜
山桜の色合い豊かな秘密はその花付きにあるようです。園芸種のソメイヨシノと違い、花が新葉の芽吹きと同時に咲き出します。この芽吹きの葉色が緑、黄緑、赤褐色等々木々により異なり、芽吹きの伸張とともに微妙に変わります。花も白系から赤味帯びた物などさまざまであり、その花付きが一重から八重、一輪咲きからまとまって咲く物などさまざまです。これらの条件が山桜の個性豊かな色調を演出しているようです。
写真8:  花付き色つきが個性豊かな山桜(1)
写真9:   花付き色つきが個性豊かな山桜(2)
写真10:   花付き色つきが個性豊かな山桜(3)
写真11:   花付き色つきが個性豊かな山桜(4)
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3.山桜咲く丘陵を歩けば
 
山桜咲く丘陵にどっぷりつかり、春の息吹を感じながら歩き、色とりどりの花咲く空を見上げると山笑うを実感します
 
写真12:   空を覆う山桜
写真13:   簡素に咲く山桜
写真14:  華麗に咲く山桜
写真15:  赤く咲く山桜
写真16:  台湾リスの大好物山桜
風もないのに花びらが舞い落ちる。見上げると台湾リスが花をむさぼり食べている。
写真17:  鳥集まる山桜
メジロのほか大型鳥も集まっています。生き物たちはこの時期山桜の森は楽園のようです。
写真18:  天高く咲き競う山桜(1)
木々は上へ上へと大きく伸張し合い、しかし青空を互いに分け合い共生しています
写真19:  天高く咲き競う山桜(2)




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