3.5 新緑の箱根を歩く
   −−−天国と地獄の風景−−−


(1)日時: 2008年4月25日〜26日

(2)概要
 ゴ−ルデンウイ−ク前の静かな風景を求め、同期の友4人と新緑の箱根路を散策した。箱根は月に1度程度車で箱根越えしており、あまりにも身近かな存在であるためその良さを見過ごしている。今回はじっくりその外輪山に囲まれた心臓部を歩き、箱根の良さを再発見しようと計画した。

その結果、箱根は日本の一級観光地だけあり、山を彩る新緑の鮮やかさ、まさに地獄のような大涌谷、700年余の歴史がある温泉、そして湖、更に湿原と、特徴のある変化に富んだ風景がこの狭いエリアに凝縮されており、その奥深き魅力の一部を今回堪能でき、改めてその魅力を再発見した。

 「コ−ス概略」
・第1日目:湖尻(735m)−−(姥子探勝道)−−姥子温泉−−大涌谷(1038m)−−冠ヶ岳分岐(1210m)−−早雲山(760m)
・第2日目:早雲山==(ロ−プウエイ)==湖尻−−仙石原−−長尾峠分岐(687m)−−仙石原湿生花園−−仙石原(660m)
 
・直線総距離で約15km、標高約650m〜最高約1227mのコ−スである。

散策行程図(赤線の部分)




第1日目の最も起伏がある「 湖尻−−−大涌谷−−−早雲山 」間の断面図
(地図上では520m登り、495m下ったことになる)



   * 下にスクロ−ルすると写真がご覧になれます


新緑の木々が鮮やか(強羅)

新緑を競うモミジとツツジ(強羅)

マメザクラ、八重桜などにぎやかに咲き競う(強羅)
咲き誇る八重桜(強羅)
今が満開で色鮮やか(強羅)

前夜の小雨にしっとり濡れ一層美しい(強羅)

新緑の中を登山ケ−ブルカ−が静かに登る(中強羅)

新緑のなか一段と映える「東国ミツバツツジ」(湖尻地区)
馬酔木(アセビ)もせいそな姿で咲き誇る(姥子−湖尻地区)

ゴ−ルデンウイ−ク前のつかの間の静けさ(芦ノ湖・湖尻)

散策路でさわやかな鳴き声を聞かせてくれた「オオルリ(雄)」(仙石原・渓流沿い)

満開の「しだれ桜」が目を楽しませてくれる(仙石原地区)


箱根湿生花園では高山で見られる花々が目を楽しませてくれ
水芭蕉は最後の一咲き(箱根湿生花園)
これが歌に唄われている「二輪草」(箱根湿生花園)
エゾノリュウキンカ(箱根湿生花園)

可憐な高山植物(名称不明)




*行程中の強羅地区、湖尻地区から姥子、大涌谷地区に入ると風景は一変、まさに天国から地獄に入った感がある。箱根散策の多様性を楽しめる。
下記はまさに地獄図を呈する「大涌谷」、箱根十七湯の一つで最高地点の湯処として知られ、昔の山岳修験者の霊場の跡が今も残る「姥子」の風景である。



静かな強羅地区から大涌谷に入ると風景は一変、まさに天国から地獄へ(大涌谷上空)
荒涼たる風景(大涌谷地区)
山は活きている (大涌谷)
Xデェイはいつか? (大涌谷)
大涌谷から流れ落ちる渓流は白く濁り、やがて「姥子」の湯に通ずる(大涌谷−−姥子探勝道沿い)
今でも素朴な雰囲気が残る姥子の湯治場「秀明館」
(明治の文人墨客はこの湯を愛で、歌や小説の舞台とした)
(また、かの金太郎がこの湯で目を治したと言う金太郎伝説が残っている)
姥子の”神域”と称せられる場所の薬師堂と石仏群(秀明館裏手)
(昔の修験者や湯治客が山々の鳴動におののき、ここを山岳信仰の場としたと言われている)
仏像に昔の人々は何を託し崇めたのか(神域の仏像群)



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