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3.28 2017年夏山写真紀行
   
--盛夏の栂池自然園・白馬大池・小蓮華山稜線を撮る--

1.日 時: 20017年8月2日~5日


2.概 要
 毎年行っている夏の北アルプス山行、今年は趣味の写真撮影を目的とした山行としました。アルプスらしい高山の展望が利き、朝夕の山並みを撮ることが出来る場所、ということから白馬岳稜線と雲上の池・白馬大池周辺を選び、単独行で気ままに歩いてきました。このコースは過去何回か行っており、撮影ポイントが数多くあります。そこで今回は白馬大池で2泊とり、じっくり周辺を撮る計画としました。
 今年は異常天候続きで予報がくるくる変わり
、やっと回復の合間に行くことが出来ました。まだ天候が安定しないため朝夕は好天でも山陵は早くからガスが沸き展望の利く稜線歩きとは行きませんでした。しかし久しぶりのアルプスに広がる満点の空の輝きや予想外のサプライズな夕焼けなどに遭遇でき、私にとっては至福の時間とも言うべきよい写真山行を楽しむことが出来ました。
 今回の山行写真で皆さんにどれだけ山の雰囲気をお伝えできるか分かりませんが以下に各行程での写真を掲載致します。



<コース概要>

  ・第1日目: 栂池高原・・・(栂池ゴンドラ・ロープウエイ)・・・栂池自然園前・栂池ヒュッテ泊===自然園内の花々撮影
 
・第2日目:早朝に自然園より明け行く白馬三山の山並みを撮影、その後栂池自然園登山口(1861m)---天狗原---乗鞍岳(2436m)---白馬大池山荘(泊)(2366m)==(白馬大池周辺撮影)
 
・第3日目: 早朝星空撮影と明け行く白馬大池撮影、その後白馬大池山荘(2366m)--雷鳥坂--小蓮華山(2769m)--(稜線撮影)--白  馬大池、 夕暮れの白馬大池周辺撮影、 白馬大池山荘泊
 
・第4日目: 早朝の白馬大池周辺撮影後、 白馬大池--天狗の庭--蓮華温泉へ下山


白馬大池周辺地図: 赤線が今回の山行コース


第2日目コース断面図(栂池自然園--乗鞍岳--白馬大池)
2日目のコース:途中に天狗原の池塘や雪渓がある快適なコ-ス
・沿面距離:5.9km、累積標高:+606m、-77m
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第3日目コース断面図(白馬大池--小蓮華山--白馬大池)
3日目のコース:天候がよければ左右の山々を眺めながらの快適な稜線歩きが出来る。今回は安曇側はガスに包まれ全く視界が効かなかった。そのため白馬三山などの撮影はあきらめ花撮りをしました。花と雷鳥が多いのもこのコースの特徴です。
・白馬大池--小蓮華山の標高差約400mの稜線を往復
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第4日目コース断面図(白馬大池--天狗の庭--蓮華温泉)
4日目のコース:展望の利かない森林の道をひたすら下るのみである。途中の天狗の庭で花々が見られます。下山中に山道を駆け下りる雄鹿にバッタリと遭遇するハプニングがありました。熊でなくってよかったです。下山点の蓮華温泉は天然の温泉があり、山の汗を流せるのが魅力です。蓮華温泉より糸魚川まで直通バスが出ており、新幹線が利用できます。
・沿面距離:3.62km、・累積標高:-916m、


* 下へスクロールすると写真がご覧になれます

(1)栂池自然園: 早朝の「明け行く白馬三山」と「自然園の花々」を撮る

A.明け行く白馬三山
写真1.1: 静かに日の出を待つ白馬三山
写真1.3: 爽快・白馬三山
写真1.4: 陽光射す自然園
写真1.5: 陽光射すワタスゲ池
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B.栂池自然園の花々
写真1.6: 自然園入り口
写真1.7: 栂池自然園の花々(1)
写真1.8: 栂池自然園の花々(2)
写真1.9: 栂池自然園の花々(3)
写真1.10: 栂池自然園の花々(4)・・・キヌガサソウ
写真1.11: 栂池自然園の花々(5)・・・ワタスゲ
写真1.12: 栂池自然園の花々(6)・・・ニッコウキスゲ
写真1.13: 栂池自然園の花々(7)
写真1.14: 栂池自然園の花々(8)・・・夏花百花繚乱

(2)白馬大池山荘へ(栂池自然園--天狗原--乗鞍岳--白馬大池)
  白馬大池山荘への一般登山路は栂池高原側と蓮華温泉側の2つがあります。現在はロープウエイがあり栂池自然園経由で短時間で山荘まで登れる栂池高原側を利用する人が多いようです。私は若いときより栂池高原をスキーなどで利用しているため今回の山行では登りは慣れ親しんだ栂池側を使用し、下山路に蓮華温泉側を利用しました。

写真2.1: 自然園と白馬三山
写真2.2: 天狗原の池塘
目指す乗鞍岳斜面の大きな雪渓が眩しい
写真2.3: 乗鞍岳斜面の雪渓を登る登山者
写真2.4:  乗鞍岳頂上
晴れた日は正面背後に雪を覆った雪倉岳が聳えこれもまた美しい光景です。
写真2.5:乗鞍岳東端部より眺める白馬大池
写真2.6:静かにたたずむ雲上の池・白馬大池

(3)雲上の池「白馬大池」を撮る(白馬大池・雷鳥坂周辺の朝景、夕景、星空)
白馬大池、綺麗な山上湖です。しかし今までの登山時は栂池自然園から白馬岳まで一気に登ることが多く、白馬大池は休憩ポイントでした。この気になっていた白馬大池、今回撮影登山と言うことで白馬大池山荘に2泊し、朝夕の情景や満天の星空をじっくり撮ってみました。

A.白馬大池:満天の星空を撮る
写真3.1: 満天の星空・・2時14分撮影
キャンプサイトの空を埋め尽くす星の多さに感激です
写真3.2: 星降る白馬大池・・・2時32分撮影
静寂な大池の夜の彩りです
写真3.3: 天空を染める天の川・・・2時54分撮影
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B.明け行く白馬大池を撮る
写真3.4: 静かに夜明けを待つ白馬大池
写真3.5: 大池瞬彩
写真3.6: 陽光上がる
写真3.8: 爽快・山上の夜明け
写真3.9: 朝光に輝く大池湖畔
写真3.10: 爽快・早朝の大池
湖面はまさに水鏡です
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C.白馬大池の”主
写真3.11: 大池の"主”・クロサンショウウオ(?)
白馬大池には魚類はおらず、水生昆虫類と小型のサンショウウオが住んでいます。この小型のサンショウウオとしては白馬の山麓に固有種のハクバサンショウウオが、また最近愛知県三河の山間に固有種のミカワサンショウウオが発見され、それぞれ絶滅危惧種として保護の動きがあります。この厳しい白馬大池の環境を生き抜くこの小型サンショウウオ、その強靱な生命力には驚きます。クロサンショウウオと言われていますが固有種かも(?)。
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D.白馬大池夕照
写真3.12: ガスたなびく夕暮れの大池
写真3.13: ガス湧く大池
写真3.14: 夕暮れの湖畔
写真3.15: 夕日に染まる大池
写真3.16: 山上の雲燃える夕照
写真3.17: 夕暮れに染まる天空の花園
写真3.18: 登山者至福の時
写真3.19: 昇霧夕照
写真3.20: 夏山静かな夕暮れ
写真3.21: 静寂大池夕照

(4)白馬大池--雷鳥坂--小蓮華山の稜線風景 (コマクサ、雷鳥、山並み、花々)
白馬大池から白馬岳へ至るこの稜線は、長野・富山・新潟の県境に沿った山稜です。稜線右側は安曇野に通ずる谷間で天気がよければ後立山連峰や遠く北アルプスの山々が望め、稜線右側は雪倉岳や朝日岳、遠く富山湾が遠望できます。またこの稜線は高山植物が多く咲き、地名にあるように雷鳥が多く生息しております。天気がよければ好被写体に恵まれます。しかしこの日は早朝は好天でしたが登り始めた8時頃からガスが湧き始め稜線はガスに包まれ遠くの山々の遠望は全く効きませんでした。そのため稜線の花々や雷鳥の撮影をしました。

A.稜線の風景
写真4.1: 朝光に染まる雪倉岳(手前)と朝日岳
写真4.2: 朝露まとうコマクサ
写真4.3: 朝の散歩を楽しむ雷鳥
雷鳥坂の名称のごとくこの稜線には雷鳥が多い
写真4.4: 見返り雷鳥
人間に興味津々です
写真4.5: 爽快・雲上の白馬大池
写真4.6: 稜線を行く・・・船越の頭間近
写真4.7: 雲間の白馬鑓ヶ岳
写真4.8: ガス巻く稜線を行く
写真4.9:稜線を行く・・・小蓮華岳間近
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B.稜線に咲く花々
写真4.10:稜線に咲く花々・・・朝露に濡れて
写真4.11:稜線に咲く花々・・・朝露に濡れて
写真4.12:稜線に咲く花々・・・朝露に濡れて
写真4.13:稜線に咲く花々
写真4.14:稜線に咲く花々
写真4.15:稜線に咲く花々
写真4.15:稜線に咲く花々
写真4.16:稜線に咲く花々
写真4.17:稜線に咲く花々


*感謝
今回も無事怪我もなく下山できました。これもお世話になりました山小屋の関係者、同宿の皆さんのお陰です。 感謝、感謝です。
また入山時立ち寄りました旧知の「サンライズタンネ」の皆さん、何かとお世話になり、お陰様でよい山行が出来ました。 お礼申し上げます。

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