4.4 庭の花々(8月〜9月

今年は例年より8月上旬の暑さが厳しかった。この夏本番の酷暑に庭の草花や木々もバテ気味で、水を切らして枯れた草花もあった。そんな中、例年通り盛夏に咲く花々(ヤマユリ、ヒマワリ、ヒメヒオウギズイセン、アサガオなど)が見られ、その生命力の強さを感じる。
9月になり秋の風が感じられるようになると木々も元気になり夏の貴重な花々を見せてくれた。
一方うまく咲かなかった花もあった。毎年盛夏の花として楽しませてくれるノウゼンカツラ、今年はなぜか極端に花付きが悪かった。あまり手入れをせず放任し、根元の芽やひこばえの発生した結果か、またはつるバラとの混植などが影響しているのかもしれない。この冬の剪定時に対策考えたい。


       *下の写真をクリックすると拡大写真がご覧になれます。

(1)盛夏の花々
真夏に元気に咲いてくれる花々である。特にヤマユリは、8月初旬から中旬に茎が倒れんばかりに大きな花を咲かせてくれて見事である。近くの山野でも一斉に咲きほこり見応えがある。
また、暑ければ暑いほど元気に赤い花を咲かせるのがヒメオウギズイセンである。生命力が強く、毎年その勢力を驚くほど拡大し、他の草花の成長を妨げるほどである。日陰では花が咲きにくい。

ヤマユリ
(別名:ヨシノユリ)
ヒマワリ(中輪) ヒメヒオオギズイセン
(別名:モントブレチア)
サルスベリ アメリカフヨウ
大輪で香気がある
和名:姫檜扇水仙
園芸種:クロコスミ
アも同種の仲間

花色が鮮やかな赤
で綺麗である
スイフヨウ
(酔芙蓉)
咲き始めの白から、薄モモ、紅色と変化する



(2)アサガオ
数年前より宿根アサガオ(琉球アサガオ)を植えている。名前にあるように沖縄や亜熱帯地域を原産とする種のため関東地区で越冬できるか心配したが問題なく咲き続いている。花は多花で、ブル−の花を7月〜11月末まで次々と咲き続ける。実は付けない。そのツル(ライナ−)は数m以上伸び、特に地表をはっても伸びる。品種的には野アサガオに近いためか極めて生命力強く剛健種である。主苗が冬に枯れることがあるが、伸びたライナ−が節々に根を付けるためそのライナ−より翌年芽が出て成長していく(この新苗の場合は花期がやや遅くなり8月頃からとなる)。
今年は新しい花色品種のピンクと白の2品種を植えてみた。ピンク品種は美しい花を咲かせているが白の品種は花期が遅れている

極めて成長力強いため、周囲に広がる雑草化に注意が必要であろう。

宿根アサガオ
オ−シャンブル−
宿根アサガオ
オ−シャンブル−
宿根アサガオ
クリスタルパ−ルピンク
花色は時間が経
つと赤みがます
ライナ−が伸び
て花を付ける
小型の赤紫の花
、葉の形状がモミ
ジ葉状が特徴

(3)ムクゲ
中国、インドが原産のようで韓国の国花となっている。 漢名:木槿の音読みからきている。いろいろな花色の園芸種があり、夏から初秋の花として楽しませてくれる。今年はかなり虫に食われてものが出た。
また、日本では昔から親しまれている花で、古典でアサガオと言っていたのはムクゲであったとの説もあり、面白い。

ヒノマルムクゲ ヒノマルムクゲ
(変種)
シロムクゲ ヤエムクゲ

(4)その他の花々

ムラサキサルビア
(サルビア・グアラニチィカ)
クチナシ(八重) アブチロン ホテイアオイ ゼフィランサス
(ピンク)
7月から11月頃ま
で咲き続ける。耐
寒性強く剛健種で
ある
香りの強い八重咲
き種、虫が付きや
すいの要注意
夏になりますます
元気に咲いている
ひょうたん池で綺
麗に咲き出した
ヒガンバナ科
英名:レ−ン・リリ−、
お彼岸の前後に咲
き出す綺麗な花

カマラの仲間
(コンフェッテイ−)
スベリヒュ−の仲間
(アフラ)



  4.庭の花々へ戻る