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5.9 CIE Awardを受賞して



1.概要

この12月9日に私の所属する日本照明委員会(略称:JCIE)の年会「第29回日本照明委員会大会」が開催され、本年4月の国際照明委員会(略称:CIE100周年パリ大会で授与された「CIE Awardの受賞」を会長より伝達され、正式な賞状(右写真)を受領致しました。
私にとっては予想外の過分な賞であります。



*1:国際照明委員会(略称CIE)
100年の歴史があり各国に支部団体がある。日本は一般社団法人日本照明委員会(略称:JCIE)が代表し構成学会となり担当している。

*2:CIE、JCIEの活動範囲と内容
光放射と照明(視覚・色・画像も含む)に係わる科学・技術のあらゆる事項について国際的討議を行い国際規格(CIE/IEC規格、ISO規格など)に反映させる活動をしている。昨今のグローバル化の進展とともに各国が技術戦略として国際標準化づくりに指導的役割を担うべくCIE活動に力を入れている。









2.謝辞
この度は大変栄誉あるCIE Awardを受賞させて頂きお礼申し上げます。これまでの先輩受賞者のご活躍を考えますと私にはやや過分な賞であり、戸惑いを感じます。またそれだけに大変名誉に感じております。ご推挙頂きました関係者の皆さまに感謝申し上げます。

3.CIEとの関わり
私はもともと光源や表示デバイスなどの開発をやってきました根っからのハード屋でです。その関係で最初はCIEとの関係はやや遠く感じておりました。しかし光源など光デバイスを産業分野へ実用化する応用段階になりますと「生物や物質の光放射作用曲線」が重要な意味を持ちます。その作用曲線に基ずく作用効果を把握し、その効果を議論する必要があります。
しかし昔は信頼できる作用曲線が少なく、またあっても各産業・技術分野ごとにその測定法や波長の定義付けが異なっているものが多くありました。それをそのまま使用してその効果を判定するには問題があり、その難しさに何度となく直面しました。光放射のソース側とレシーブ側相互の技術分野の連携なくしては研究が進まないことを経験致しました。
そんな中で異分野の研究者が互いに議論し合い真理を追究する研究集団・・・学会の専門部会に注目し、照明学会(光放射の応用関連専門部会など)とJCIE(第6部会など)の活動に関連するようになり多くの知見を得たと考えております。専門部会の活動は本来Give and Takeが原則と思いますが私の場合ややTakeの方が多かったのでないかと現在振り返って思っております。今回の受賞を機会に関連した先生方や諸先輩の皆さまに感謝する次第です。また同時に現在関連しているJCIE第6部会の活動で少しでも皆さまにお返しの貢献ができればと考えております。


  *資料: 日本照明委員会誌、30−3,pp.77(2013)

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