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5.14. 陶芸作品群13

1.概要
 2014年4月から2014年12月に作陶した作品群です。陶芸は奥が深くまだまだいろいろな手法や材料、その使い方があります。更に見聞を広めるための作陶に取り組みました。今回は上絵付け技法に取り組みました。上絵付け技法は焼成温度が低いため鮮やかな色彩再現ができ、祝い膳などの器に適した技法かと思います。ただ制作者は絵心がないためその面の手法習得が必要と痛感しています。またライフワークである青磁の器に対しては引き続き陶土との組み合わせによる窯変の妙を狙った作陶に取り組みました。
趣味の陶芸でありますので制作は手回しろくろによる作陶が主体ですが、作陶の幅を広げるため電動ろくろを使用した作陶にも少しずつ取り組んでおります。

2.作陶時期
    ・2014年4月〜2014年12月に作陶した作品です。

青磁象嵌鶴文茶器
(
韓国
・池青作・・明かり人蔵)








      *下へスクロールすると写真がご覧になれます







作品番号
名称
128.濱田庄司風流し掛け青磁大皿
製法 ・土:伊賀土
・紐積み上げ手び練り法
・赤粉流し掛け+青白磁釉ずぶ掛け
・還元焼成
コメント ・東の民芸の達人濱田庄司風に大胆な釉薬流し掛けを使用、伊賀土に青白磁釉薬を組み合わせし、還元焼成時に生ずるほのかな赤味を呈する窯変を狙った作品です・
作品番号
名称
128.同上立て掛け鍋
コメント ・窯変の狙いは出せましたが全体として力不足の感があります。
掛け流しは数秒で出来るので誰でも簡単にできそうですが、人間国宝・濱田庄司に言わせると「わしのは60年と5秒じゃ」と述べたと言います。簡単に見えるものほど奥が深いようです。
作品番号
名称
129.織部の小鉢
製法 ・土:織部土*1
・玉作り手び練り法、角成形
・白化粧+織部釉4号、呉須山絵
・酸化焼成
コメント ・自由な構図が特徴の織部の食器を狙った
*1織部土:赤土3:五斗蒔4:半滋土3の混合土です
作品番号
名称
129.同上立て掛け
コメント ・呉須山絵は遠近法を取り入れました
・織部釉薬4号を使用したので発色がやや暗めとなり、渋い雰囲気の器になりました
作品番号
名称
130.織部のタタラ皿
製法 ・土:織部土
・タタラ成形
・透明釉+織部4号、呉須魚下絵
・酸化焼成
コメント ・自由な構図が特徴の織部の食器皿を狙った
作品番号
名称
131.線描素麺鉢セット
製法 ・土:伊賀土
・玉作り手び練り法、
・呉須・ベンガラ線描+白萩釉
・酸化焼成
コメント ・涼しげなシンプルな線描を試みた
作品番号
名称
132.花絵付き志野茶碗
製法 ・土:伊賀土
・紐積み上げ手び練り法、
・呉須アヤメ絵+平津長石釉ずぶ掛け
・還元焼成
コメント 伊賀土と釉薬によるほのかな赤味と白斑点を帯びた窯変を狙いました
作品番号
名称
133.酒器
製法 ・土:赤土鍋土
・紐積み上げ手び練り法、
・黄瀬戸釉+わら灰釉
・酸化焼成
コメント ・正月用の酒器製作です
作品番号
名称
134.極薄手カップ
製法 ・土:黒陶+紙繊維練り込み
・タタラ(2mm)組み立て成形
・白萩、瑠璃釉薬吹き付け
・酸化焼成
コメント ・軽い薄手限界カップの製作です
・成形を保つため紙繊維を練り込んだ2mm厚のタタラを使用して製作しております。
作品番号
名称
135.上絵付け皿(1)
製法 ・土:信楽白50:赤土50
・紐積み上げ手び練り法、
・白化粧+透明釉ずぶ掛け
・酸化焼成
・焼成後ゼラチン塗布、上絵付け
コメント ・上絵焼成温度は絵の具のフリットが溶解する700〜770℃程度、
・鮮やかな色彩が再現できるので祝い膳の器などに適している
作品番号
名称
136.上絵付け皿(2)
製法 ・土:信楽白50:赤土50
・紐積み上げ手び練り法、
・白化粧+透明釉ずぶ掛け
・酸化焼成
・焼成後ゼラチン塗布、上絵付け
コメント ・絵心ががたりない制作者にはちょっと華やかさが不足
・上絵付けは描き直しが出来るので初心者には助かります
作品番号
名称
137.上絵付け茶碗
製法 ・土:信楽白50:赤土50
・紐積み上げ手び練り法、
・白化粧+透明釉ずぶ掛け
・酸化焼成
・焼成後ゼラチン塗布、上絵付け
コメント ・上絵付けは筆書き、指書き、掻き落としなど手法展開が出来る
作品番号
名称
138.モミジ葉文様青磁中皿
製法 ・土:伊賀土、
・紐積み上げ手び練り法・陰刻呉須下絵+赤・黄上絵、釉薬:青白磁釉薬・還元焼成
コメント ・伊賀土に青白磁釉薬を組み合わせし、還元焼成時に生ずるほのかな赤味を呈する窯変と陰刻下絵、上絵を組み合わせた欲張った作品です。
・季節感は出ているが上絵の色の表色がやや不十分であり、上絵の酸化焼成が加わったためか伊賀土の窯変が少なくなったようです。まだ改良の余地がまだ多い作品です。
作品番号
名称
139.陰刻呉須花文様青磁瓶
製法 ・土:伊賀土、
・紐積み上げ手び練り法・陰刻呉須下絵+青白磁釉薬、
・還元焼成
コメント ・伊賀土に青白磁釉薬を組み合わせし、還元焼成時に生ずるほのかな赤味を呈する窯変を狙った作品です。
・窯変の狙いは出ているがまだ全体として表色不足、力不足の感があります。



  

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