5.15 秋の展示会
−−2015年度陶芸編−−
1.概要
秋も深まり、芸術の秋になりました。街のあちこちで展覧会が開催されているようです。私も趣味で実施している写真と陶芸の倶楽部が毎年展覧会を実施いたします。一年に一度展覧会に仲間と出品するというのはいい意味で刺激になり、また新たな創作意欲を刺激してくれます。今年もこの秋の陶芸教室の展覧会に作品3点を出品致しました。展示会場が横浜山手と言うことから観光や散歩がてらの多くの方々にお出でいただき、熱心に見ていただきました。またいろいろご感想も頂きましたので次のレベルアップにつなげていきたいと考えております。 ご来場いただいた方々にお礼申し上げます。
以下に出品の概要を記します。
2.開催場所
(1)陶芸展・・・「第6回きらく展」
・日 時: 2015年11月13日(金)〜15日(日)、10時〜16時30分
・場 所: 横浜山手・エリスマン邸ギャラリー(横浜市中区元町・・元町公園内)
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会場のエリスマン邸 | 開場に隣接する外人墓地、夕方の眺望がすばらしい |
* 下へスクロールすると出品作品の写真がご覧になれます
3.展覧会会場の様子
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入り口にわ共通の課題で作陶した出品作の展示 | 自由作品の展示 |
4.出品作品
今年の私の出品テーマは、昨年に続き陶芸のライフワークでもある青磁に注目し、青磁釉薬の微妙な色変化(窯変)に焦点を当てた作品二点を出品致しました。
・自由作品出品表題: 「青磁に魅せられて」・・・2点
・共通課題作品: ラテックス使用掻き落とし皿・・・1点
出品作品全3点 |
・青磁作品は中皿2点を出品しました |
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自由作品1 |
作品名: 「呉須山絵文様青磁中皿」 製法:・土:伊賀土、紐積み上げ手び練り法、・呉須山絵下絵、青白磁釉薬、・還元焼成 |
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作陶者コメント 伊賀土中皿に遠景・中景・近景の呉須山絵を下絵として描画、釉薬として青白磁釉薬を使用し、還元焼成時に生ずるほのかな赤味を呈する窯変(御本手)を狙った作品です。窯変の狙いは出ているがまだ全体として描画が力不足です。 また窯変の出方がやや不均一であり、この制御が今後の課題です。 |
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自由作品2 |
作品名:「モミジ葉文様青磁中皿」 ・製法: ・土:伊賀土、紐積み上げ手び練り法、・呉須吹き墨モミジ葉下絵、釉薬:青白磁釉薬、・還元焼成 |
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作陶者コメント ・伊賀土中皿に吹き墨手法で中央に呉須下絵を描画、この上に青白磁釉薬を施し、還元焼成時に生ずる窯変を狙った作品です。下絵を囲むように皿外縁にほのかな赤味を帯びた表色が綺麗に得られました。 この伊賀土の窯変メカニズムの制御が出来るように今後究明を続けます。 |
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共通課題作品3 |
作品名:「アヤメ文様掻き落とし皿」 ・製法:・黒陶土、玉手び練り法、・ラテックスアヤメ絵+白化粧土掻き落とし、・酸化焼成 |
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作陶者コメント ・化粧土の白と下地の黒陶土の黒が高いコントラストを示す影絵のような文様を持った皿を作製しました。このラテックスを使用した掻き落とし手法はいろいろ応用展開が考えられる面白い手法です。 |