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151.桜とダイヤモンド富士の風景
    ーーー2014年−−−


1.概要
三浦半島沿いの逗子・葉山地区では、相模湾越しに大きな富士山を眺めることが出来ます。特に春と夏の二回、富士山山頂に日が沈む落日ドラマ、いわゆるダイヤモンド富士風景が眺められます。逗子から葉山、横須賀と毎日観測点を移動すると約10日程度このドラマを追うことが出来ます。そのため多くの写真愛好家が近在より集まり、思い思いの場所でこれを狙い楽しみます。

私も家の近くの高台から毎年これを狙います。しかし、春は春霞が発生したり、箱根の山々に雲が発生することが多くなかなか綺麗な落日風景が撮れません。また花冷えのする寒さになる冬型の気圧配置になると、寒気の影響で晴れていても夕方相模湾上空に黒雲が流れ込む特有の状景になり富士山方面を覆ってしまうことも多々あります。このように撮影が気候変動によって左右され、毎年同じ場所でも違った写真になります。私の経験では異常な天候の方が予期せぬドラマのある写真(「1.37熱照富士夕景」など)が生まれます。これが魅力で今年も予定日の前後3日間を狙い撮ってみました。
特に今年は山桜の見頃の開花時期と重なったため「
桜とダイヤモンド富士の風景」とし桜を状景に入れました。


2.撮影条件
 (1)撮影場所:逗子の丘陵
 (2)天候条件
  ・ 第1日目:快晴であるが春独特の春霞が発生しており、夕方は富士山付近に薄雲発生。
  ・ 第2日目:冬晴れであったが午後寒気の影響で相模湾上空に黒雲が発生、幸い伊豆半島上空まで雲は伸びず富士山は望める。




    *下へスクロールすると写真がご覧になれます

1.第1日目(4月5日)
快晴であるが春独特の春霞が発生
写真1:  夕照湘南の海(日没3分前)
春霞に浮かぶ富士山−−−撮りやすい光条件です
写真2: 山桜とダイヤモンド富士(1)
丘陵の山桜を赤く染めながら沈む静かな春の落日風景です
写真3:  山桜とダイヤモンド富士(2)
写真4: 夕暮れの桜と富士(1)・・落日2分後
写真5: 夕暮れの桜と富士(2)・・落日10分後
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2.第2日目(4月6日)
冬晴れであったが午後寒気の影響で相模湾上空に黒雲が発生
写真6: 光芒に輝く湘南の海(1)・・・落日13分前
雲間からの強い光芒が海面を照らします
写真7: 光芒に輝く湘南の海(2)・・・落日6分前
海面が油面のように照り輝きます
写真8: 熱照富士落日 (1)
写真9:  熱照富士落日 (2)
写真10: 熱照富士落日 (3)
写真11:  静かな夕暮れの桜と富士・・落日7分後
静かな夕景に戻ります



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