・トップページへ戻る
2.44 秋の鎌倉
    (2).御霊神社例大祭


1. 日 時 : 2014年9月18日
  場 所 : 御霊神社(通称:鎌倉権五郎神社・・・鎌倉市長谷坂の下)およびその周辺

2. 概 要
 武勇で知られる鎌倉権五郎影政(影正とも書かれる)を祭神として祀っている御霊神社では、影政の命日の9月18日に例祭が行われます。この例祭は境内で行われる「鎌倉神楽」と「面掛行列」と称する奇妙な面をかぶった人々が町内を練り歩く行列行事との2つの行事が行われます。この「面掛行列」は、伎楽や舞楽、田楽などで使われている特異な怪奇な面をかぶる10人衆が主役となる珍しい行事であり、神奈川県の無形民俗文化財に指定されております。この「面掛行列」の由来やなぜこのような10種の面を被り町を練り歩くようになったかは諸説あり、源頼朝と絡めた伝説など面白いものがありますがさだかでないようです。

この「面掛け行列」は5年前にカメラに納めております・・ 「2.16 鎌倉御霊神社の「面掛行列」参照・・ので、今回は「鎌倉神楽」の一端を主に見学しカメラに収めました。
鎌倉神楽はかっては鎌倉八幡宮の神職によって演じられていたことから「鎌倉神楽」と呼ばれており、20座ほどが演じられていました。鎌倉の御霊神社、八雲神社、材木座海岸の潮神楽など鎌倉周辺や三浦半島の神社で現在も行われております。今回の御霊神社の「鎌倉神楽」は現在伝わる8座が演じられ、釜で湯を煮えたぎらせ、その湯を使って神事を行うところから別名「湯立神楽」、「湯花神楽」と言われています。ゆったりとした流れで庶民の素朴な無病息災、五穀豊穣、天下泰平などの願う拠り所にされたようです。

昔から伝わるこの祭事、子供から大人まで地域ぐるみ総出で継承して行こうとする町の人々の熱意が感じられ、敬意を表するとともに大変楽しむことが出来ました。



  *下にスクロ−ルすると写真がご覧になれます



1.鎌倉神楽
写真1:  多くの人々で賑わう境内
写真2:  境内の一角に設けられた祭事場
写真3:  湯立て神事
泡の浮き上がりを湯花と称し、その状態で農作物の収獲を占う
写真4:  神を招く神事の舞
写真5:  神を招く神事の舞(2)
写真6:  笹の舞
写真7:  湯蔵
湯釜に笹を入れ、湯笹から飛び散る湯(花)を浴びるとその年は無病息災に過ごせると言われている
写真8: 湯蔵(2)
まさに庶民の神事である
写真9:  射祓いの神事
写真10:  射祓いの神事(2)
四方の悪しき者たちを射祓い清める
写真11:  剣舞
・・・・・***・・・・・
2.面掛け行列
神奈川県の無形文化財に指定されている。地域総出でこの神事に当たっている。今回はスナップ写真のみを取り上げます。
前回詳細に撮りました「2.16 鎌倉御霊神社の「面掛行列」を参照下さい(クリックすれば開きます)
写真12:  見事なお囃子
写真13:  道案内の神・猿田彦命(サルダヒコのみこと)が先導
写真14:  先導役の皆さん
写真15:   主役登場
10名の怪奇で特異な面を付けた10人衆が続く、先頭から、爺、鬼、異形、・・・
写真16:  主役登場(2)
写真17: 人気者
「おかめ」は孕み女(ハラミット)で、「女」は産婆役である
「おかめ」は源頼朝が村の寵愛する娘を身ごもらせた女であるとする「頼朝伝説」がある
写真18:  小さな子供も主役




 「2.湘南四季点描」へ戻る
 ・トップページへ戻る