3.24 夏山写真紀行
  −−盛夏の西穂高・上高地・乗鞍岳周辺を撮る−−



1.日 時: 20015年8月5日〜7日


2.概 要
 毎年行っている夏の北アルプス山行、今年は趣味の写真撮影を目的とした山行としました。アルプスらしい高山の展望が利き、朝の山並みを撮ることが出来る場所、ということから過去何回か行っている西穂高岳と乗鞍岳周辺を選び、単独行で気ままに歩いてきました。同じようなコースでも毎回天候条件が異なっているため展開する山容を新鮮な気持ちで歩くことが出来ます。幸い今年も天候条件に恵まれ私にとっては至福の時間とも言うべきよい写真山行を楽しむことが出来ました。
皆さんにどれだけ山の雰囲気をお伝えできるか分かりませんが以下に各行程での写真を掲載致します。


<コース概要>

  ・第1日目: 新穂高温泉・・・(新穂高ロープウエイ)・・・西穂高口−−−西穂山荘(泊)==(西穂稜線撮影)
 ・第2日目: 西穂山荘==(稜線撮影)==西穂高丸山−−上高地−−(上高地周辺撮影)−−上高地・・・平湯・・・乗鞍畳平−−(乗鞍岳周辺撮影)==肩の小屋(泊)
 ・第3日目: 肩の小屋−−早朝乗鞍岳稜線・山頂(3026m)撮影−−肩の小屋−−畳平


 なお、コースから展望できる山々などの詳細資料は下記の3年前の山行記録にコース順に掲載しておりますのでご参照下さい。シミュレーション画像などあります。
    3.15. 夏山写真紀行−西穂高・上高地・乗鞍岳を撮る(2012年版)−−


 * 下へスクロールすると写真がご覧になれます

(1)乗鞍岳・西穂高岳山稜より「アルプスの夜明け」を撮る
 ・8月7日の日の出は松本方向の浅間山山稜近くから4時56分頃上がります。 そこで早朝4時に乗鞍岳肩の小屋を出発、ヘッドライトたよりに山頂近くの撮影ポイントへ向かいました。今年もこのような山行が出来ることを感謝しながらこれからの至福の時間に向かって黙々と登りました。
今回の新しい試みとして、乗鞍岳より明け行く穂高・槍山塊を遠望した写真と、前日に西穂高山稜よりほぼ同時刻に撮った写真を夜明けの時刻順に並べてみました。乗鞍岳よりやや逆光気味の遠望してみる「朝の陽光を受けて明け行く穂高・槍山塊の風景」と、穂高山塊内の西穂高山稜よりみる順光気味の朝の陽光をを受けた「穂高山塊の夜明けの風景」を切りとったシーンです。、それぞれ特徴がある爽快なアルプスの夜明け風景を引き出してみました。


A.乗鞍岳より遠望する穂高・槍山塊の夜明け
写真1:  夜明けを待つ穂高・槍山塊(4時43分)
写真2:  ご来光(4時58分)
浅間山山麓方面から上がります
写真3:  朝光山並みを照らす
写真4: 朝光射す穂高・槍山塊(5時17分)
写真5: 乗鞍岳山頂より穂高槍山塊遠望(5時34分)
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B.西穂高稜線より撮る穂高山塊の夜明け
写真6: 夜明けを待つ穂高山塊(5時3分)
前穂高・明神岳が前にそびえ西穂山稜のご来光は遅い
写真7: 爽快・上高地を囲む山々の夜明け(5時12分)
右より霞沢岳、乗鞍岳、焼岳・・・下図参照
参考図1:上記写真のシミュレーション展望図です
谷間が上高地で、中央の池は大正池です。
写真8:   爽快・明け行く笠ヶ岳(5時13分)
山頂が朝光射し輝き出します
写真9: 朝光射す霞沢岳(5時17分)
谷間の白い雲の下が上高地
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C.乗鞍岳山頂よりみる鎮魂の山「御嶽山」
写真10:  鎮魂の山・御嶽山(乗鞍岳山頂より)
すぐ目の前に鎮座する御嶽山・・・手を合わせ撮りました
写真11:鎮魂の山・御嶽山(乗鞍岳山頂より)
東側は何事も無かったような綺麗な山容です
写真12:  雲海に浮かぶ加賀の名峰・白山(乗鞍岳山頂より)


(2)乗鞍岳・西穂高岳山稜より「アルプスの夕景」を撮る

真夏の3000m級の山々は日中晴天であっても午後から雷雲が発生し、雷雨に遭うことが多い。そのため綺麗な夕景に遇うことは少ない。むしろ悪天候から回復するときの夕景の方がドラマチックな光景が展開されるので目が離せない。

A.雷雨やんで・・・西穂高山荘前
夕方、穂高の山々の夕景を撮るため西穂稜線の丸山付近まで登る予定にしていました。しかし4時頃よりガスに包まれ雷雨に遭い断念しました。小雨の中、周辺の花を撮っていましたところ天候急回復してきました。夏山の夕景は刻々と変化しドラマチックでした。
写真13:  雷雨とガスに包まれて
写真14:  雷雨止んで
写真15:  虹かかる霞沢岳
写真16: 雷雲湧く霞沢岳夕照
写真17:   星雲輝く
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B.乗鞍岳山稜の夕景
写真18:  雷雲輝く乗鞍岳山稜
写真19:   不消ヶ池夕彩
西の空が赤く燃え出しました。もしかしてと予想し、だれもいない暗い山道を小走りに不消ヶ池へ急ぎました。日中の不消ヶ池は火山性の土質のためかいつも残雪に囲まれ極彩色に彩られて美しい(下記写真参照)。予想が当たり、その湖面が夕映え雲で赤く染まる一瞬の時に遭遇出来ました。
写真20:  日中の不消ヶ池
いつも池面の残雪が青々とした彩りを呈しできれいです。



(3)上高地点景

 早朝の西穂稜線での撮影後、上高地へ下山しました。若い頃苦労して上り下りした記憶がよみがえりましたが、現在の登山路はよく整備されており、危険箇所もなく下山できました。ただ写真機材を少々欲張って背負ったため長い下山路は老体には少々応えました。
すこし絵はがき的な写真ですが毎回撮ってその変化を確認しております。


写真21:  梓川と岳沢(穂高橋より)
西穂高小屋より下山し最初に穂高橋より眺める穂高山塊は格別の景色です。
写真22:  いつ来ても変わらぬ田代池の清流
昔と比べ清流は変わりませんが、池の面積が年々小さくなっているように思います
写真23:  朝霧消え浮かび上がる六百山 (田代池)
写真24:  清流・梓川と穂高の山々



(4) 結び
  
今年も怪我もなく無事にアルプス山行を終えることが出来ました。山小屋関係者の皆さん、また山小屋で同室となった皆さん、楽しい山談義など頂き楽しい時を過ごすことが出来ました。 皆さまに感謝、感謝です。

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